濁り水

夕べ遅く、家の水が濁り始めました。水道の蛇口をひねると、赤茶色に濁った水が流れてきます。手を洗う程度の水量では分からないのですが、少し水をためると明らかに濁っています。

バンクーバー周辺をはじめとするカナダ西部では、ここ数日大雨が続いています。洪水や土砂崩れも相次ぎ、大規模な停電に見舞われている地域も出ています。天気予報チャンネルでは、大雨警報がしょっちゅう流れています。州の北部では氷点下20度を下回るところもあり、大雨と寒さで大変だろうと思います。

幸い、我が家のあるダウンタウンは内海に突き出た半島の上にあり、中央部ほど高台になっているため、洪水になることはありません。しかし数日間雨が降り続くと、今回のように水が濁ります。

からして、たぶんどこかの水道管から土砂が入り込んだのでしょう。フィルタをしていても、これだけ濁りが続くと対応できません。こんな時は、いざという時のために準備してある非常用の水を使うことになります。

うちは割と用心深いほうなので、数日分の水を溜めてあります。しかし濁りがそれ以上続けば、どうにもなりません。近くのスーパーでは、タンクの水が売り切れていました。今は早く濁りが無くなるのを祈るしかありません。

家の中にいても、水を使わないで過ごすのは結構大変です。今日はたまたま仕事の手も空いたので、映画でも観にいくことにしました。今話題の「The Departed」です。映画館に行って観るのは、もう何年ぶりでしょうか。久しぶりに大画面と大音響で楽しんできました。

日本でも上映されていると思いますが、なかなか面白い映画でした。名だたる俳優を惜しげも無く使っているのも凄いのですが、スピード感もあり、ちょっと血なまぐさいものの十分楽しめる作品です。ただ、気分爽快になる映画ではないですが。

映画館で気がついたのは、建物の中に作られた人口の池やトイレの水も濁っていたことです。ダウンタウン中の水が濁っているのですから、当然といえば当然です。でも、レストランなどの水道も汚れている訳で、映画館でコーヒーなどを飲むのは控えました。こちらの人は気にせず飲んでいるようですが。。。

まあ、とりあえず映画は面白かったので、そのひと時だけは水の心配を忘れて楽しめました。映画の終わりとともに現実に引き戻されたのがちょっと寂しかったですが。。。