光視症

また大分御無沙汰してしまいました。果たして、まだ読んで頂いている方はいらっしゃるのでしょうか?(笑) ずい分前の前回に続いてまた健康の話題になってしまいます。こうしてみると、どうもあまり健康的な生活を送っているわけじゃない気がしますね。何がいけないんだろう。。。



さて本題です。少し前の話ですが、9月6日の Labour Day (勤労感謝の日)は、1日中気温が12〜13度ほどで、この時期としてはかなり寒い日でした(でも10月はすでに最低気温が5度くらいしかない日も結構あるし、日中も晴れても10度位で、すでに初冬モードですから、今から思えばまだ暖かかったですけど)。

そんな寒さが関係したのか分かりませんが、この日、シャワーを浴びて浴槽から一歩出た瞬間に、ギザギザの円形(ドーナツ状)をした閃光が突然現れました。それも、1秒間に何回もまたたく、物凄い強烈なフラッシュです。あまりのまぶしさにそれ以外ほとんど何も見えないくらいで、一瞬身動きできなくなりました。例えて言うなら、100ワットの電球を目の前1センチくらいに置いたくらいのまぶしさです。いや、もっとかも知れない。とにかく目が焼けそうなくらいに感じましたから(熱さはないですが)。

目を閉じても開いても閃光が見え続け、それが起きているのが右目か左目かも分からないほどで、家の中を手探り状態で進むしかない状態でした。徐々に慣れてきたものの、まぶしい光の部分とその周囲(視界の7割くらいでしょうか、かなりの割合です)は物が見えないので、視点をずらして物を判断するしかありません。目に異常があるのは間違いありません。


網膜剥離


この言葉がまず頭に浮かびました。でもそんな歳でもないのに。。。

とにかくこの状態ではまとに生活することもままならないので、眼科に行くしかないでしょう。ただ、もう夜も遅かったで、翌日まで待たなければなりませんが、このまぶしさでは寝ることもできないだろうと、途方にくれてました。

ところが20分ほどすると、その閃光が一瞬にして消えたのです。残像があるわけでもなく、何事もなかったかのように、いつもの部屋の景色が見えました。とりあえず安堵です。

目を酷使したくはなかったものの、いったいこれは何だったのかが気になるのでネットで検索して調べてみたところ、どうやら「光視症」というものだったようです。予想したとおり、通常は網膜剥離になると起きる現象らしいのですが、疲れや強いストレスなどで一時的に起きることもあるとか。どうやら寝不足や疲れ、急激な寒さなどがストレスとなってこの症状が出たようです。まあ、他に思い当たる不安要素もなくはないのですが。

その後、同じような症状はまったく出てないので一過性のものだったようですが、いつまたフラッシュが起きるかと思うとかなりぞっとします。網膜剥離も、初期の段階で手術などをすれば治るようですから、近いうちにちゃんと医者に見てもらわないとと思っています。このまま放置しておけば、さらに歳をとった時に悪化するのは目に見えてますからね。

それにしても、実際にはないものが自分の目に見えるというのは、不思議なものです。実は子供の頃から飛蚊症が出ているので、普通の人よりも目には問題があるような気がします。飛蚊症も通常は加齢によって起きるものですが、胎児の時に眼球が作られる過程で必要な血管が、眼球形成後は不要になるため消えていくべきところ、何らかの原因でカスが残ると、若いうちから見えるものだそうです。これは子供の頃から(幼稚園の頃には気付いてました)見えていたので、皆そういうものだと思ってたんですが、他の人には見えなかったんですね。それも不思議なものです。

目で見えるものが確かなものだとは限らない。そして、自分が見ているものが、他の人が見ているものと同じとは限らない。何かとても不思議ですが、他の人には見えないものが見えたというのは、ある意味ラッキーだったのかな、くらいに思うようにしてます。何せ、深く重く考え過ぎるとかえってストレスになり、症状が悪化してしまうかも知れないですからね。まさに、「病は気から」というところです。

そういえば、もう1つ、他の人があまり見たことのないものを見たことがあります。前にもブログで書きましたが、頭に石をぶつけられて(!)、その時に漫画で描かれているような星の輪が見えたんですよ。これも強い衝撃で見える一過性の光視症だったのかも知れません。今回とは違う形状でしたし、ほんの数秒で消えてしまいましたけどね。

みなさんも、網膜剥離には気をつけてください。