数学の天才

今日は仕事がないので時間はあるのですが、またちょっと眩暈がしてて、ついでにさっき書いたようにトンカチの音で何もやる気が起きないので、ブログをもう一つ書くことにしました。(いや、決して暇つぶしって意味じゃないですよ、違いますってば。)

最近知ったのですが、GIGAZINE という老舗ニュースサイトがあって、ニュースというよりも面白い記事を紹介して人気を博しているようです。確かに面白いです。

で、今回このサイトを知るきっかけになったが「何もかもが間違っている数学の回答」という記事です。まあ、この記事を見てしまえばここで書くネタを見るまでもないのですが (いや、でも見てくださいね)、ある意味天才的なひらめきを感じるので紹介することにします。実際、GIGAZINE の「何もかもが間違っている数学の回答」というタイトルは、そうなんだけども何か見ているところが違うような気がしますので。

ええと、元ネタはこちらです。GIGAZINE とは違って、ここでは元ネタに敬意を表し、そこで紹介されている順番&センスで見ていきましょう。

1_expand
問題は「この式を展開せよ」です。Expand は、ここでは「拡大」とか「拡張」という意味ではないのですが、Peter 君は広げてしまいました。しかも、最後には「etc」として、どんどん広げられますって書いてあるし。ある意味間違いではないですが。。。ちなみに先生のコメントとして「Very funny, Peter」(なかなか面白いよ、ピーター) と皮肉が書いてあります。

2_limit
極限という概念を教えている先生が、例として分母の「x」を限りなく「8」に近づけていくとどうなるかって示したのが上の式。この場合の答えは「無限」です。そこで、生徒が本当に理解しているのかを試すために与えた問題が下の式。この生徒は、やっぱり無限の意味を分かってませんでした。無限の記号は、数字の8を横倒しにしたものじゃないってば。でも、これからそう見えてしまいそう。。。

3_find_x
数学ではよくある問題の表記で、いわゆる「xを求めよ」です。決して「xがどこにあるかを示しなさい」じゃありません。でも、言葉が分からないと、こういう勘違いを笑えなかったりまします。アメリカの大学で数学を勉強したとき、「y is x-1」なんて書かれていると、「y=x-1」だってことに気付くまで時間かかったりした時期もありました。。。(恥)

4_root
いや、そういうことじゃなくてね。。。ルート記号は、数字と合わせて1つの値なんですから。

5_sin
ここまでくると才能を感じます。この生徒にとっては、sin x はもはや1つの関数ではなく、s と i と n と x という文字の掛け算だった訳です。座布団10枚でも足りないくらいですよ。でも、アメリカ人の先生なら、結構点数くれそうです。

a quickr pickr post

ちなみの元ネタのサイトにはコメントがたくさんありますが、一番最初の「priceless」には笑いました。日本ではどうか分かりませんが、こちらの VISA カード MasterCard (9/27/2006 訂正。すみません、間違えてたみたいです。) の CM で、お金では買えないものを「priceless」と言って紹介し、それ以外のもの (= お金で買えるもの) は VISA カード MasterCard でどうぞって結んでいる人気シリーズがあります。これも、お金では買えない「ネタ」ですね (笑)。

んー、こういうことが結構あるのかと思うと、物理や数学などの科学を紹介する「本に方程式が1つ入ると売り上げが半減する」という話は、一段と説得力を増すような気がします (そうでもないか?)。でも、こんな例を出しながら、わざと間違い探しをするような数学の本が出たら、きっと数学ブームが起きるくらいに人気が出るでしょうね。物理でも面白そうだなぁ。そんな本を書いて、一儲けしてみたいもんです。