仮想デスクトップ・ツールいろいろ

我が家のマシンには、仮想デスクトップ・ツールが入っています。これ、必需品です。メインの Windows 98マシンと先日購入した Vista ノートパソコン、そして、かなり古いですが、Macintosh Powerbook145b なんて代物にも入ってます。

元々は、画面の小さなマックのノートブックで大きなファイルを開くために使っていたんですが、ほんと便利でしたね。このマシンには、仮想メモリや仮想ディスクなど、仮想ツールをたくさん入れてたんですが、今考えるとやっぱり Mac は進んでいたなぁ。もう軽く10年以上前の時点で、仮想化製品を何年も使っていたんですからね。それも実用に耐えるツールばかりだった。



まあ、マックのことはさておき、メインのマシンで使っている仮想デスクトップは「Virtual Desktop for Win32」(通称 VD) という日本語の無償のツールですが、インストールが不要という点が気に入ってます。ショートカット・キーで仮想デスクトップ間をすばやく切り替えられるし、とにかく動作が軽くていいですね。ずっとバージョン0.898を使っていたんですが、最近0.93にバージョン・アップしたみたいです。ただし、古い OS の場合は、0.898でないと対応してないらしいですけど。

ただ、ひとつ挙動で不満なところがあります。それは、例えば仮想デスクトップ1から仮想デスクトップ2に移動するとき、たまに仮想デスクトップ1で開いているウィンドウも一緒に仮想デスクトップ2に移動してしまうことがあるんです。こうなると、仮想デスクトップを移動する意味がありません。もしかしたら上位バージョンでは直っているのかも知れませんが、まだ試してません。これ、めちゃくちゃイライラするんですよ。まあ、無料だし、文句を言う立場じゃないですけどね。

あと、今どの仮想デスクトップにいるかを表示する小さなウィンドウを画面に表示させておけるんですが、うちではこれを画面左上に固定して置いています。仮想デスクトップを切り替えても、必ずそこに表示させるようにしてます。これは便利なんですが、何年もそこに置いていたせいで、画面が焼き付いちゃいました (あちゃー)

ま、焼きついても、結局はそれしか表示しないので問題ないんですが、あまり美しくはないですね。それを表示させないとか、別の場所に時々移動したりすればいいんでしょうけど、面倒なのでやってません。だから仕方ないと諦めてます。



で、Vista のマシンには、「Vista/XP Virtual Desktop Manager」という別の仮想デスクトップ・ツールを入れてみました。これは英語のツールで、Windows にインストールしなくちゃいけないんですけど、エアロに溶け込む感じで、普段は隠れていますが必要な時には半透明の表示が現れます。仮想デスクトップ間を移動する時にも表示されて、今自分がどこにいるのかが簡単に分かります。こちらも無料だし、やはりショートカット・キーで仮想デスクトップ間を移動できるし、使い勝手は VD と変わりません。結構気に入ってます。



まあ、このどちらかを使えば大きな不満はないんですが、MS からも同じようなツールが出ているんですね。「Microsoft PowerToys for Windows XP」という、Windows XP を機能アップするための無償便利ツール集に入っている「Virtual Desktop Manager」ってやつです。

このツール集には結構使えそうなものもあって、それも随分昔から提供しているようで感心しました。先日 Windows の悪口を書きましたが、MS をちょっと見直しました。   (← 単純なヤツだ/笑)

で、この Virtual Desktop Manager の実力ですが、仮想デスクトップは4つまでしか作成できません。一方、上述の2つは無制限に作れます。まあ、実際に4つよりも多い仮想デスクトップを使いこなすのはかえって負担になるので大きな問題ではないと思いますが、モニタを2台にした場合などには不満が出るかも知れません。

あと、これもやはり Windows にインストールしなくてはならないし、「PowerToys only work with U.S. English regional settings」という但し書きもあります。でも日本語環境で基本的には問題ないようだし、日本語化するパッチを作った人もいるようで、これも問題ないでしょう。

とはいえ、仮想デスクトップ間の切替機能はタスクバー領域にしか表示できないみたいなので (試してないので断言できませんが)、仕事でめちゃくちゃ多くのアプリケーションを開いていると、タスクバーがごちゃごちゃしてしまうので不便じゃないかなって思います。でもまあ、これは好みの問題かも知れませんね。



ついでに。似たような名前の「VMware Virtual Desktop Manager」なんてのもあるんですが、これは、ユーザーをデータ・センター内の仮想デスクトップにつなぐためのデスクトップ管理サーバーだそうで、有償のツールです。基本的に一般のユーザーが使うことはない、全然分野の違うツールです。忘れてください (笑)。   (だったら紹介しなくていいのに)



ま、そんな訳で、複数のデスクトップ (というか画面) がないと仕事にならない身としては、こんな便利なツールが無償で提供されていることに感謝せずにはいられません。仕事によっては、実際のモニター (ノートパソコンを含む) を3台並べ、さらに仮想デスクトップも使って作業してますからね。これが1台のモニターしかない、仮想デスクトップなんて代物もない環境だったら、かなり仕事の効率が落ちてたでしょう。本当は、もう1台モニターが欲しいぐらいだし (最小のモニターが14インチなので、せめて15インチくらいのが欲しい)。

MS も、もう一息ってところですが、いいツールを出しているってことが分かったので、今回はちょっと褒めてあげようと思います。ただ、やっぱり無償でユーザーのためにするってことが中途半端な気もしないではないですが、一応合格点あげます。今日は機嫌がいいので (笑)。