カラスの相互羽づくろい

先日、建設現場の横を夕刻に歩いていると、たくさんのカラスが集まっていました。そのうちの何羽かはフェンスの上に仲良く止まっていたのですが、よく見ると、1羽のカラスが首を少し下に向ける感じで大人しくしており、そのすぐ横にいた別のカラスが口ばしで、その大人しくしているカラスの羽を優しくつついていました。つつかれている方は、何とも気持ちよさそうな、幸せな雰囲気を醸しだしていました。

これって、カラスが毛づくろいならぬ、羽づくろいをしてるんでしょうか? こんな光景、初めてみました。だいたい、鳥が自分自身ではなく、他の個体に対してケアしてあげるなんてこと、あるんでしょうかね。

で、ちょっとググってみると、メジロやハト・カラスの仲間ではこういう相互羽づくろいという行動が見られるそうです。あと、フクロウもそうみたいですね。へぇー、そうなんだ!

でもその時は、カラスって知的だなとかって感心したことよりも、仲良くしている2羽のカラスたちに癒されたことを思い出します。カーカーとウルサイし、前に集団でハトを襲っている現場を見たこともあるので、(一般的にも) あまりいい印象はなかったんですが、人間なんかよりもずっと平和に暮らしているんだなと感じました。

ま、ただそれだけのことなんですが、何か忘れていたものを思い出させてくれたような、そんな気がして、何となく気になってます。人間って、本当にカラスよりも優れた社会を作ってきたんでしょうか。そんなことを教えられたような気がして。。。

もしかしたら、カラスたちがカーカー鳴いているのは、人間のことを笑っているのかも知れませんね。