みっともない閣

数日前のことになりますが、太郎さんは首相をサミットまで続けたいらしいと、側近の麻生派中馬弘毅座長が発言したそうですね。  (ヲイヲイ!)

また一方では、太郎さんじゃ総選挙は戦えない、とっとと首を挿げ替えろって声が自民党内でも大きくなってきてますね。元々は解散・総選挙のために選出されたはずなのに。誰がこの人にサミットなんぞへ出てもらおうと思ってたでしょうか。状況もわきまえず、「サミットでたいしぃー」って感じで、勘違いもはなはだしい。日本にいる国民は、どうしてもっと怒らないんでしょうか (怒っている人はたくさんいるんでしょうが、海外と比べるとその意思がはっきり見て取れないんですよ)。残業帰りの居酒屋で政治を語っても、何も変わらないんですけどね (それはそれで楽しいしストレス発散になりますけど)。

ま、その太郎さんのせいで、自分の生活を守ることで精一杯でしょうから、政治への不満を行動で示すなんて余裕もないっていうのが実情でしょうか。

あれ? これってもしかして、国民が文句を言う元気さえなくしてしまえば安泰だって、計算しつくされたやり方だったりして。。。でも、そこまで綿密な計画を立てられる人たちだったら、こんな世の中にしてないか (笑)



覚えてますか、太郎さんが選出された時の、うれしくてうれしくてたまらないって顔を。解散することだけを考えていたら、そんなにうれしいハズがないですよね。残務処理を押し付けられたんですから。でも本人は、首相になっちまえばこっちのものと思ってたんでしょうし、実際解散なんてする気は、やはり、さらさらなかった。その結果が今の自民党ですよ。

政権にしがみついたまま、末期症状も過ぎて党内の求心力さえ失った状態になると、「やだやだぁ、俺だってサミットとか出たいしぃ」みたいなこと考えてるわけですね。実に分かりやすい。

ま、与えられた唯一の任務だったはずの「総選挙」をやらず、今となってはそれさえ「おめーじゃ無理」とか言われている人が、サミットに出て何ができるんでしょうか。洞爺湖サミットをお膳立てして、開催国の首相としてのひのき舞台を楽しみにしながら辞任した安倍さんよりも、かなりレベルが低い。安倍さんだってサミット出たかったでしょう。でも真面目だったから辞めちゃったんですね。当時は無責任だとしか思えなかったですが、太郎さんと比べたら、責任「感」はあったんでしょう。



総選挙をいつにするか。これって、国民は蚊帳の外でしょ? 誰のための総選挙? 結局は、自民党も他の政党も、自分達が有利な時期を選んで、政治家の都合で決めてるだけ。特に自民党は、あからさまに支持率の変動で「今選挙するのは自殺行為」とか「先延ばしするよりはまだ今の方がましだ」とか、肝心の立法とか経済対策とかの影響なんて実はどうでもいいんだよってこと、子供でもわかるように公言してますよね。



アホか。



政治家の世襲制の話もそうですが、太郎さんも自民党も、いったい誰のために政治をやっているんだと思ってるんだろうか。国民の税金で給料をもらっているってこと、まったく頭にないでしょ? どこの国でも似たり寄ったりだろうけど、今の自民党政権は、あまりに「露骨」です。それを恥じる気配すらないというのは、人間としての良心もなくなってるんでしょうね。そんな人たちが日本を動かしているとは。。。



ちょっと話は変わりますが、この前のアカデミー賞では、「The Reader」とか「The Curious Case of Benjamin Button」とか「Revolutionary Road」とか、もちろん「Slam Dog Millionia」もそうでしたが、静かに心に訴えかける話が多かったように思えます。今の世の中がこういう殺伐とした時代だから、一時期のズキュンバキュン系の派手なハリウッド映画より、そういう話が好まれるのかも知れないなぁと、ちょっと思ったりしました。

太郎さんには、漫画ばかりじゃなくて、人の道を説くような話の Reader (Leader じゃないですよ / 笑) になってもらいたいものですが、きっと「サミットやりたいよぉ」ってことで頭がいっぱいなんでしょうねー。



脳死の問題とか、エコポイントの問題とか、大事な話は国民の意向を聞くこともなく、選挙でどう有利に使えるかということだけで話が進んでしまったように思えます。いいんですか、こんなことで? 臓器移植は、移植を待つ人の時間が限られていることから、早く話を進める必要はあったと思いますが、それならなぜ、もっと早く議論を始めなかったのか? なぜここにきて、段階的に移植の範囲を広げる形でなく、一気に決着をつけようとしたのか? 結局、選挙前のタイミングだから、ということです。何一つとして、今の政治には納得できるものがないですよね。



さて、ボロボロというか、ぐちゃぐちゃの太郎政権において、当の太郎さんは内閣改造を頑なに否定していますが、実質8大臣兼務とかさせて問題ないとか、無茶苦茶ですね。現状で問題があるというか、問題ない事案が1つもないんだから、せめて自民党内の信任を問うことくらいはすべきでしょう。でもそうすると、太郎さん自身がつまみ出されてしまうから、できないんだろうなぁ。そして、もうどこから手をつけていいか、分からなくなってしまったんでしょう。自分にメリットがないことは、絶対やらない人なんでしょうしね。器が小さすぎる。。。



今の太郎政権、一言でいうなら「ヲタろう」さんの「みっともない閣」って感じすね。 (ため息)

こうなったら、「みっともない閣」と言う言葉をはやらせて、今年の流行語にしたいもんですよ。