予備の PC に Puppy Linux をインストール
このところ、新しく購入したノートパソコンばかり設定してたんですが、Windows ではほとんど使いものにならない IBM の古いデスクトップ・パソコンを、仕事中に資料などを開いておくためのサブ・マシーンにすべく、ちょっといじってみました。
このパソコン、IBM PC 300PL 6584 という機種で、Windows2000や XP をインストールするとエラーで止まってしまうということを前にちょっと書いたんですが、現在入っている Windows98 (SE じゃなくて初期版) と Linux (Debian Poteto) では使い物にならないので (USB とかも使えないし)、とりあえず Linux を新しいものに入れ替えることにしました。
で、選んだのが、前に何度かこのブログでも書いた Puppy Linux というやつです。これ、軽くて操作性もいいもんだから、あっという間に (Linux ディストロの) メジャー入りを果たしたようで、バージョンも4に上がってました (前に書いたときは2.14だった)。インターフェースなんかもだいぶクールになってきましたね。日本語化もかなりよくできているようです。
ただ、文章なんかがもうちょっと洗練されるといいんですけどね。時間があれば翻訳してあげてもいいんですが (前にお願いされた時断ったけど)、やっぱりこの開発スピードに合わせて作業してあげるだけの余裕はないです。お許しあれ。
で、とりあえずは USB ブートでやってみようかと思ったんですが、マシンの方が USB ブートに対応してないようで、これは失敗しました。仕方がないので素直に CD ブートにしてみました。
起動してみると、古いマシンだけどサクサク動きます。デバイスの検出なんかもすべて一発でできたし、4GB の USB メモリを後から差し込んでもちゃんと認識してマウントしてくれます。なかなか賢いワンちゃんです。音も鳴るし (設定後の確認音が犬の鳴き声でした/笑)。
で、資料を開くのに必要な WORD や Excel、PDF 形式のファイルを読み込めるソフトなんかもすでに入っているし、ネットにも問題なく繋がるし、音も悪くないし、これはいいということで、ハードディスクにインストールすることにしました。
ところが最初は失敗です。元々入っていた Debian Poteto をちゃんと消してくれなかったようで、インストール後の起動に失敗します。仕方がないので、一度パーティションを初期化したりして、再度クリーン・インストール。すると今度は問題なくできました。横着しなきゃよかった。。。
ただ、Puppy Linux で唯一「なんで?」と思う点は、Windows や Mac のダブルクリックに相当する操作をシングルクリックでしてしまうことです。まあ、これは慣れれば楽かも知れないし、パソコン初心者には優しい設定なのかも知れませんが (というか、パソコン初心者がいきなり Linux 使わないだろう!)、他の OS とちゃんぽんで使っている身としては不自由この上ない状態です。
ということで、シングルクリックの操作をダブルクリックに変更です。これは、メニューの [セットアップ] にある [マウス/キーボードウィザード] メニューからはできません。次の方法で設定します。
シングルクリックの操作をダブルクリックに変更
1)[メニュー] (もしくはデスクトップの任意の場所を右クリック) ⇒ [ファイルシステム] ⇒ [ROX-Filer ファイルマネージャ] を選択。または、デスクトップ上の [ファイル] アイコンをクリックして開く。
2)開いたウィンドウ内のアイコンのない場所を右クリックして [オプション設定] を選択。
3)左ペインの [ファイラーウィンドウ] をクリックして、右ペインの中央にある [シングルクリックで操作する] オプションのチェックを外す。
4)左ペインの [ピンボード] をクリックして、右ペインの下側にある [シングルクリックで開く] オプションのチェックを外す。
これで、一般的なダブルクリックの操作に設定できます。
あとはネットワークの設定とかも簡単なので問題ないでしょう。我が家の資料表示パソコンとしては、ものの数十分で準備オーケーの状態です (Windows ではこうはいかない)。
でも、ただ資料を開いておくだけじゃもったいないので、音楽でも聴けるようにしておこうと思いました。ちょうど我が家の CD ラジカセがまともに CD を演奏してくれなくなったので、MP3を流して聞けるようにしちゃおうって魂胆です。
(本当は MP3サーバーにでもしようかと思ったけど、LAN のネットワーク帯域幅を占領されるので却下。無駄に電気代もかかるのも環境に優しくないし。)
現在手持ちの MP3ファイルは音楽ファイルだけでも4GB を超えているので、トータル4GB 程度しかないこのマシンのハードディスクに入れることはできません。なので、一部を削って、先日購入した4GB の USB メモリに MP3ファイルを入れておくことにしました。9.99ドルですからね、こんな使い方してもいいやって感じです。
で、演奏には gxine という標準搭載のプレーヤーをそのまま使います。ただ、プレイリストに膨大な数の曲をいっぺんに登録する方法が分からず、どうしたものかとちょっと手間取りました。でも、すべてのファイルを選択して、それをそのまま gxine にドラッグ&ドロップすると、ちゃんと全部プレイリストに登録されました。後はこれを別名で保存しておけば、いつでもそのプレイリストが開けます。便利、便利。
こうして今まで放置プレーされていた IBM マシンも、資料表示& MP3演奏用のマシンとして見事に復活を遂げたのでした。これなら、仕事中にメインのマシンに負担をかけずに音楽を聴きながら作業できますからね。古いマシンも、捨てたもんじゃありません (Again、Windows ではこうはいかない)。それに、メモリチェックで出た膨大なエラーも全然影響ないようです。あれは、チェックの結果が間違っていたんでしょうかね。まあ、動いてくれるなら何でもいいんですが。
というか、ここまで便利になった Puppy Linux には感心です。一昔ほど前、Linux の開発企業に居た頃の苦労が、まるで夢のようです。最近は8.9インチの超小型ノートパソコン (通称 Netbook) でも Linux がインストールされていて、使い勝手も悪くありません (持っている知り合いの方に見せてもらいました)。ここまでくれば、Linux も十分、Windows と互角に戦えますね。これからが楽しみです。
さてと、それじゃ Vista マシンの設定もしなくちゃなぁ。いったいいつまでかかるんだろう、Vista マシンの設定は。。。