Vista に Trados6.5と7.1をインストール

さて、先日買った Vista 搭載ノートパソコンに、そろそろ Trados を入れなきゃなりません。半分はそのために購入したようなもんですからね。

Trados は「5.5」、「6.5.5」、「7.1」の3バージョンを持っているんですが、5.5については Windows2000か XP を別パーティションにインストール*1して使おうか、VMware などの仮想マシンで使おうかなと思ってます (仕事上 Windows2000を使えという指示を受けることがあるので)。で、6.5.5と7.1ぐらいは Vista に直接インストールしようと思ったんですが、その前に「.NET Framework1.0」または「.NET Framework1.1」が必要なんですよね。まあ、1.0の方は問題があるので1.1を入れるわけですが、Vista にはじめから3.0が入っているらしいんです。ちなみにこの3.0は2.0とほとんど同じもののようで、わざわざ2.0を入れる必要はなさそうです (どうせ今回は必要ないけど)

ところで「.NET Framework3.0」が入っている環境に「.NET Framework1.1」をインストールしても大丈夫なの? という疑問が湧きますが、これは問題ないようです。そもそも .NET Framework は異なるバージョンが並存できるように設計されています。.NET Framework 対応アプリケーションも、対応する .NET Framework のバージョンがないとうまく動作しません。ま、それで今回は Trados が「.NET Framework1.1」を要求するわけなんですね (正確には、Trados が要求するのは「.NET Framework1.0」ですが、MultiTerm7とかをインストールするには「.NET Framework1.1」が必要になります)。



で、「.NET Framework1.1」をインストールしてみたところ、途中で Windows がタスクを中止したとかいうエラーが出たんですよ。例によって、MS に情報を送るかっていうダイアログボックスが出ますが「嫌だ!」(= Windows 用語で「キャンセル」) を選ぶと何事もなかったかのように無事にインストールが終わりました。いったい、何なんだよぉ。

というわけで、とりあえずこれで「.NET Framework1.1」が入り、Trados と MultiTerm のインストール準備が整たので、「6.5.5」と「7.1」のインストールです。

ですが、やはり途中でこんなエラーが出ました (すんなりいかないですね)。

Microsoft Register Server has stopped working.

Do you want to send more information about the problem?

[Send information] [Cancel]


レジストリ・サーバは主に dll を扱うもので、登録できませんでしたというエラーが出ることは理解できますが、止まってしまうってどういうことでしょうか?

ちなみに詳細を見てみると、問題のあるファイルはこの3つでした。

C:\User\ユーザー名\AppData\Local\Temp\WER6DBF.tmp.version.txt
C:\User\ユーザー名\AppData\Local\Temp\WER7B96.tmp.appcompat.txt
C:\User\ユーザー名\AppData\Local\Temp\WER7C13.tmp.mdmp


つまり一時ファイルですね (しかも dll じゃないし)。なのでエラーを無視して (上の [Cancel] ボタンを押して) 作業を続けると、これも問題なく終わりました。ちなみにこのエラーは、「6.5.5」と「7.1」のインストール時だけでなく、切替のための Register を実行する場合にも出ます。    (こいつら、いったい何の悪さをしてるんだ? それとも Register Server が間抜けなのか?)

Google で検索してみても、このエラーの意味や問題のあるファイルについては、よく分かりませんでした。XP や2000でインストールした時にはこんなエラーなかったし。Norton360の60日間お試し版とか入っているのが関係してるのかなぁ (たぶん違うと思うよ!)。管理者権限でインストールをしたので、権限に関する問題でもなさそうだし。。。ちょっと気持ち悪いですが、ちゃんと動いているようなので、とりあえず良しとしますか (というか、それ以外にどうにもできないし)。

これで、Windows Vista 上での Trados6.5.5&7.1、および WORD98&2002の環境がひとまずできたので、あとは「Windows2000上での Trados 5.5環境」をどう作るかが問題です。Vista と旧 Windows OS のデュアルブート環境はあまりお勧めできないし、そもそも64bit 版プロセッサに Windows2000を入れること自体美しくないので、やっぱり VMware かな。

まあ、VMware でも、マシンに十分なパワーがあるので使い勝手は問題ないでしょう。仮想マシン (VM) にしておいた方が、OS ごとバックアップが取れて楽は楽だし。あとは VM で問題なく OS も Trados も WORD も動いてくれさえすればいいんですが、どうでしょうね。VMware なら完成度も高くなってきてるので、とりあえずやってみるかな。

はぁ、それにしても仕事環境を構築するってのは、毎度のことながら大変です。。。

*1:注:すでに上位バージョンの OS がインストールしてあるノートパソコンに下位バージョンの OS をインストールするのはちょっと技が必要になります。上位バージョンの OS を削除して、下位バージョンの OS から順番に入れていくのが一番簡単ですが、それをせずに行う方法も実はあります。かなり手の込んだ方法ですが、XP のノートパソコンでは成功しました。ただ Vista でうまく行くのかなぁ。方法が書いてあるサイトはリンクを勝手に付けられない上、もちろん無断転載もできないので、興味のある方は「Nobusan's Square」さんのサイトにある「マルチブートの仕方」の「特殊環境編」の「フロッピーディスクドライブなし環境」という項目を参照してください。ちょっと上級者じゃないと難しいですが。