64bit チップでも Vista は32bit 版だった

いやー、とうとう買ってしまいました。現在まともに使えるのがメインのマシンだけで、それも時々ですが、調子悪くなるときもある。これだと仕事中にこのマシンで何かあったらお手上げです。

古いマシンを何とか使えるようにしようと頑張ってみたのですが、どうもうまくいかない。で、メモリテスト (memtest86) をやってみたら、エラーが大量に出てきました (数万単位のエラー箇所です!)。。。もう、手の施しようがない末期がん状態です。本当に笑ってしまいましたよ。ただ、ここまでくると諦めもつきますけどね。

まあこのマシンはもともと Windows2000と XP が何故かインストールできなくて、無理やり反則技 (違法ってことじゃないですよ) で何とか XP を入れたんですが、途中で動かなくなっちゃうんですよ、何度やっても。おかしいなーと思ってググってみると、同じような症状で困っている同じ機種の持ち主がいたので、そういう仕様なのかなって思ってたんです (Windows98と NT にしか正式対応してなくて、Windows2000は無保証でした)。でも、これはメモリのせいだったんですね。あー、XP このマシンでアクティベーションしちゃってて、もったいないなぁ。電話かけてアクティベーションを解除するのって何か面倒そうだし。

ただ不思議なことに、このマシンで Windows98と Linux (Debian Poteto) は一応動いているんですよ。特にエラーもなく (笑)。ちょっと古い OS って凄いかもって見直しましたね。エラーに対してかなり甘いってことでしょう。逆に言えば、セキュリティとかデータ保護なんて機能もいい加減だったんですね。Linux はそうじゃないと思うんですが、これを見る限りどうなっているんだか。うまくメモリの異常個所を回避してスワップ領域で対応しているのかなぁ。



というわけで (前置き長すぎ!)、この古いマシンを予備機にするのも怖いし、次に大きな仕事の予定も入っているので、思い切って新しいマシンを買ってしまえということになったんです。で、Web を見たり、広告を比較したり、実際に店を見て回ったりして比較検討した結果、Toshiba Satellite L300D というノートパソコンに決めました。

実は最後まで Acer AM1200E というデスクトップ機 (19インチモニター付き)とどちらにするか迷ったんですが、どちらも値段が499.99ドルで同じなんです (モニターなしだと299.99ドルだし!)。メモリも共に2GB だし、ハードディスク容量も160GB で同じ。このスペックで500ドルを切るんですから、安くなったもんです。

両者の一番の違いは (メーカーが違うってことは置いておいて)、Acer の方が AMD Athlon LE - 1640というシングルコア・チップで、Toshiba の方が AMD Athlon 64x2 Dual-Core というデュアルコア・チップという点です (いずれも64bit)。今の主流はすでにデュアルコアですから、やはり今後のことも考えてデュアルコアがいいと思ったんです。そして OS ですが、Acer の方は Windows Vista Home Basic なのに、Toshiba の方は Windows Vista Home Premium です。これって結構大きな違いですよね。これでどうして同じ値段なんでしょうか。

また、うちのコンドは出入りが激しいので、工事が多いんです。仕事中にトンカチやらドリルやらの音で集中できないことも多いのですが、ノートパソコンならいざとなればコーヒーショップで仕事できますからね。で、そういうことを複合的に考えて、Toshiba のノートパソコンにしたんです。

ちなみにこの前壊れたノートパソコンも Toshiba 製です。サイズも規格も違うので流用できるパーツなどはほとんどないのですが、電源アダプタは使いまわしできるようです。ま、ハードディスクの調子が悪くなったら、同じ2インチなので予備としてなら使えますけどね。でもせめてバッテリー・パックが同じ規格だったらよかったのになぁ。新しいマシンの方が省電力で小型化されているから、これはちょっと無理ですね。



しかーし、ここで1つ問題があります。最近よくやっている仕事では、Trados の古いバージョンを使うよう指示を受けることがあるんですよ。具体的には Trados5.5とかね。今はなくなったドングルをつけないと動かないやつです (USB ドングルに変えてもらいましたけど)。でも、これが Vista で動くかどうかが分からない。いや、それどころか、Trados6.5と7.1も持ってるんですが、これだってどうか怪しい。もし動かなかったら、新しいパソコンを買った意味が半減してしまいます。

ただ、実はまだ試してないんですが、どうせこういう問題は今後新しいパソコンを買った時に必ずついて回るので、VMware などの仮想マシンを使って対応しようと考えています。今回買ったマシンはメモリが2GB ですが、4GB まで増設可能です。デュアルコア・チップでメモリを4GB 搭載していれば、VMware 上で Trados を使っても、古いマシンを使うよりはストレスなく使えるんじゃないかって思うわけです (増設メモリはもうすぐ購入する予定♪)。また、「Windows ReadyBoost」を使えば、USB メモリで対応することも可能ですしね*1

まあ、Trados を直接インストールしてみればいいんですが (まだ時間なくてやってませんけど)、そもそも64bit マシンじゃ無理っぽいですよね。インストールできても、不具合が出る可能性もあるしなぁ。こうなると、仮想マシン様様です。

と思ってたんですが、いろいろ設定などをしているうちに、OS が32bit 版らしいことに気づきました。つまり、チップは64bit ですが、乗せている OS は32bit 版らしいということです (Vista 上のシステム情報などでそう出てますから)。もしそうなら、Trados を含めてこれまで使っていたソフトが問題なく動く可能性も高くなります。これは助かりますね。考えてみれば、まだ64bit 対応ソフトが少ない現状で、はなから OS が64bit 版であれば、MS も配慮がないと叩かれてしまうわけですよ。だからコンシューマ向けマシンには32bit 版を入れてあるんでしょうかね。店頭でそこまでチェックしてなかったんですが、これから Vista を購入する人は、32bit 版かどうかをまずチェックすることをお勧めします*2



でもこれで安心してはいられません。何せ、不具合で有名な Trados、しかももっと悪評の高い WORD と連携させる訳ですから、例えインストールできて動いたとしても、新しい OS 上で何が起きるかわかりません。仕事中に急におかしくなってしまったらそれこそ取り返しがつかない事になってしまいます。やはり Windows2000あたりの古いマシンもどこかで待機させておかないとまずそうですね (はぁ。。。)。でも、そういう古いマシンは新品ではなかなか手に入らないし、むしろ値段も高くなります。かと言って、見知らぬ人から中古を買うのも心配だし。古いバージョンの Trados に縛られている仕事をしている限り、この悪夢から抜け出すことはできないんでしょうね (それが逆に仕事をキープできる強みでもあるんですが)



それにしても、64bit チップ搭載のマシンが必ずしも64bit 版 OS を乗せているわけじゃないってことは、ちょっと混乱する原因になってるんじゃないでしょうか? Vista は確かに便利になりましたが、いろいろ障害も多くて、今も XP の方が人気あります。その要因の1つが、64bit と32bit マシンおよび OS (特にエディションの多い Vista) の入り乱れた複雑さにあると思いますね。さらに IntelAMD が多種多様な製品を出しているので、余計にワケ分かりません。あまりパソコンに詳しくない人なら、分かろうという気もなくなってしまうでしょう。もっとすっきりしてもらいたいもんです。



とにもかくにも、新しいパソコンを手に入れたので、仕事は安心してできるようになりましたが、懐はさびしくなりました。。。よく考えてみると、ここ10年ほどは平均して2年に1回はパソコンを購入している計算になります。これって、どうなんでしょうね。性能のいいパソコンが安く買えるようになったのはいいとして、これからはもっと壊れないパソコンを作ってもらいたいと、切に願うばかりです (これだけ壊れると、わざと壊れるように作っているんじゃないかって意地の悪い見方してしまいます。それとも単に運が悪いだけなのかなぁ)。

*1:注:本当は実メモリと同じ役割を果たしてくれる訳じゃないし、実メモリの3倍ないとあまり効果がなく、最大で4GB の制限もあるんですけどね。でも今4GB の USB メモリが9.99ドルでセール中なので、うっかり買ってしまいました。 (^^;

*2:注:デスクトップ上にある「コンピュータ」 (「マイコンピュータ」じゃなくなりました) アイコンのプロパティを表示すれば分かりますよ。デスクトップ上にない場合は、「スタート」メニューの「コンピュータ」を右クリックして「デスクトップに表示」(英語版なのでちょっと表示が違うかも知れませんが) を選択するとデスクトップに表示されます。