仮想マシンで Dreamlinux に再挑戦


夕べ、「今日こそは早く寝て、早寝早起き習慣にしよう」と小さな決心をしたのですが、7時過ぎに急な仕事が入ったため、あっけなく玉砕しました。寝たのは夜中の3時頃でした。。。まー、そんなもんです。早寝早起きは無理だという、天の声なんでしょう。 (結局朝起きたのは9時過ぎでした。)

おかげでまたちょっと寝不足のまま仕事してますが、幸い今日はそれほど忙しくないのでのんびりやってます。で、今日は、合間にちょっとずつ進めていた Dreamlinux のことを書くことにしました。

今のところイチ押しのリナちゃん (Puppy Linux) が帰ってきてくれたので本当はもっとそっちを使い込んでみたいんですが、あっけなく動いてくれているので後回しにしちゃってます。でも、たぶん使い込んで面白いのは、Dreamlinux に引けを取らないでしょうね。Puppy Linux は超小型で非力なマシンでも大丈夫だし、CD などのメディアに設定を保存し、初心者にも優しいという凄さがあります。手放せませんよ。

でもでも、Dreamlinux はヘビー・ユーザー好みの逸品です (kernel も2.6だし)。本当の Linux の玄人さんは GUI じゃなくてサクサク動く CUI で楽しむのでしょうが、Max OS X ライクな GUI 環境となれば話は違うでしょう。マシンのスペックはそこそこ高いものが要求されますが、試してみる価値はありますよ。

で、先日少し書いたように、実は Dreamlinux は起動がうまくいかない場合もあります。調べてみるとグラフィック・カードとの相性があるようで、起動できなかったら素直にそのマシンを諦めた方が良さそうです。うちのマシンもそうでした。 (→ でも後になって、何故かすんなり起動しました。原因は外付けの USB ハードディスクじゃないかと思ってます。)

ただ、それじゃあんまりなので、別のマシンを持っていなくても、グラフィック・カードを取り替えることができなくても、仮想マシン (エミュレータ) なら何とかなるんじゃないかと思って試してみたんです。やってみたのは MicrosoftVirtualPC 2004と2007、そして VMWare の Workstation 5.5と Sever 1.0です。前回「仮想マシンでライブ CD を楽しむ」で書いた時は、実機のホストマシンに Windows 2000しか使いませんでしたが、今回は Windows XP でも試してみました。組み合わせは以下のとおり:


ホスト・マシン (Celeron 2.93 GHz/1 GB RAM) とゲスト OS の組み合わせ
(ゲスト OS にはいずれも256 MB のメモリを割り当て)

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ホスト OS:Windows 2000 Professional

ゲスト OS:VirtualPC 2004 起動に失敗(※1)
ゲスト OS:VMWare Workstation 5.5 起動に成功

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ホスト OS:Windows XP Home

ゲスト OS:VirtualPC 2007 起動に成功(※2)
ゲスト OS:VMWare Sever 1.0 起動に成功

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※1:VirtualPC では、VirtualPC コンソールの [CD] メニューで、明示的に Dreamlinux の DVD を挿入したドライブを指定する必要がありました。解像度の設定後に画面がブラック・アウトし、勝手に再起動され、それが延々と続きます。ただし起動モードを「Failsafe mode」にすると、そこはクリアしました。しかしその後、GUI の画面が現れて起動設定プロセスが表示されるまでは順調に見えたのですが、デスクトップ画面がちらっと表示された直後にブラック・アウトし、しばらくして勝手に再起動されました。

※2:VirtualPC では、VirtualPC コンソールの [CD] メニューで、明示的に Dreamlinux の DVD を挿入したドライブを指定する必要がありました。解像度の設定後に画面がブラック・アウトし、勝手に再起動され、それが延々と続きます。ただし起動モードを「Failsafe mode」にすると成功しました。ちなみに解像度は1024x768を指定しています。

注意:VirtualPC では、仮想マシン内にキャプチャされたマウスを外に出すには、右の Alt キーを押します。VMWare の場合は、Alt + Ctrl キー (左右どちらでも) を同時に押します。


ちなみに VirtualPC 2007は Windows XP Professional 以上でないとインストールさえできません (XP Home も対象外ですが、一応インストールはできます)。また、VMWare Server は本来 Windows のサーバー製品用なので、XP では動作保証外となっています (それでも動きますが)。それと、サーバー機能としてではなく、ローカルの仮想マシンを使うために利用しますので、クライアントなどは必要ありません。

なお、上記4製品のうち、VMWare Workstation 以外はすべて無料です。

ということで、実際 Dreamlinux が何も問題もなく起動してくれるのは VMWare 勢でした。あと、起動にかかる時間や起動後の動作速度は、圧倒的に VMWare 勢が VirtualPC 2007を上回りました。というか、VirtualPC 2007は使い物にならない遅さです。すべてを無料でうまくやるには、VMWare Server (または QEMU) で仮想マシンを作り、VMWare Player で実行するのがいいんじゃないでしょうか。



ここで1つお断りしておきますが、4種類の仮想マシンで試したのは、あくまでライブ CD として起動ができるかどうか、だけです。起動後の機能テストはネットの接続くらいしかやってませんし、実際に仮想マシンの仮想ハードディスクにインストールまでしたのは「ホスト OS:Windows 2000」の「ゲスト OS:VMWare Workstation 5.5」だけです。

また、PC の環境などによって異なる結果が出る可能性もあります。この説明はご自分の責任で参照してください。

なお、仮想ハードディスクへのインストールですが (成功してちゃんと動いてます)、ちょっとクセがあるので、詳細についてはまた後日に紹介したいと思います (たぶん Wiki で、QEMU なんかの情報も合わせての予定)。