リナちゃん復活 (Puppy Linux 日本語版2.1.4)

ここで何度か取り上げた Puppy Linux ですが、公式フォーラムを見たら、Puppy Linux 日本語版2.1.4が置いてある新しいダウンロード・サイトを用意してくれたみたいですね。よかった、よかった。

ただし、「Bandwidth Limit Exceeded」と表示されて入れないことがあるようです。かなりアクセス数が多いのでしょう (サイトの方もあまり負荷に強くなさそうだし)。サイト自体は寄付で賄われているようで、寄付をするためのボタンがありました。1つはドイツ語 (spenden) のようなので、たぶんドイツのサイトなんでしょうね。なるべく負担をかけないようにしましょう。

ついでにちょっとダウンロード・サイト内を見ると、すでにバージョン2.1.5のベータ版 (puppy-215CE-Office-Beta1.iso など) が置いてありました。サイズが倍くらいになっているし、「CE-Office」が付いているので、派生版か何かでしょうかね。

あと、「TEENpup」というものもありました (teenpup1.0.0.iso)。サイズは約239 MB で、英語版のフォーラムによるとちょっと古めの Puppy Linux 2.10をベースにしているようなんですが、なかなかクールな見栄えのようです。機能的には、オリジナルの最新版の方が優れている感じもしますけどね。


で、今回はせっかく Puppy Linux 日本語版2.1.4が復活したので、早速ちょっとだけ試してみました。前のバージョンと相変わらず起動は簡単です。若干細かい設定ができるようになったようで、その分起動時間が少し延びたみたいですが、それでも Windows に比べたらずっとずっと早いですよ。

起動してみると、前の2.1.3に比べてだいぶ感じが変わっているのにはびっくりしました。壁紙はどうみてもパピーじゃないですが (笑)、その理由は日本語フォーラムのどこかに書いてあります。気になる方は探してみてください。


ということで、今回はとりあえず新しいアプリケーションでもインストールしてみることにしました。Puppy Linux はライブ CD なのですが、自分の設定環境やダウンロードしたファイルなどを CD (CD-R とか DVD-R とか) に直接書き込んでおけるため、アプリケーションを追加できるんですよ。それも、ハードディスクにダウンロードするんではなくて、Puppy の CD に書き込むんですね。これは便利です。

ただし、インストールできるアプリケーションは、Puppy Linux 用のパッケージに限定されます。最初は説明とかほとんど読まなかったので、apt パッケージをインストールしてしまえば何でもできると思ってたんですが、Puppy Linux は "deb" パッケージではなくて独自の "pet" パッケージを採用しているんですね。でも (その気になれば) 自分で pet パッケージを作ることも、Slackware のパッケージを流用することもできるそうです。

とは言え、すぐに (ダウンロードして使える) Puppy Linux 用のパッケージ集「PuppyBasic」というのがあって、その中の1つに「pb_debianinstaller-alpha09」なんてのがありました。どうやら "deb" パッケージもそのうち使えるようになるみたいですね。かなり期待しましょう!

それはさておき、今回はすでにインストール可能な状態で用意されている Skype をインストールしてみました。本当は pb_debianinstaller-alpha09 もインストールしたのですが、使い方が分からないので放置してあります。そのうち試してみるつもりですが、アルファ版だから期待できないかなぁ。。。

あ、それからパッケージのインストールを行うには、まずネットへの接続をしなくちゃいけません。でもこれは簡単です。デスクトップ上の [セットアップ] アイコンをクリックして、[Connect to Internet by network interface] のボタンをクリックします (ダイヤルアップの場合はそちらのボタンを)。すると、ネットワーク・カードが [eth0] と表示されるので (2枚あれば eth1 も)それをクリックします。

そのネットワーク・カード用のドライバが自動検出されるので、問題がなければ [Test] ボタンを押し、成功したら [DHCP] (または環境によって [Static]) を押して終わりです。ま、うまくいかない場合もあるでしょうが、その場合はいろいろ試してください。ネットに接続されれば、ブラウザも快適だし、Windows とあまり変わりませんよ。

それで、Skype のインストール方法ですが、これがめちゃくちゃ簡単です。デスクトップ上の [PET] と書かれたアイコン (アイコン名は「インスト」) をクリックして、[PET packagee] という枠の中の、一番下の [Click botton to run the PETget package manager:] と書かれたところの右にあるボタンをクリックします。

次に、一番大きなアイコンをクリックすると、左ペインにインストール可能なパッケージのリストが出てきます。この中から好きなパッケージをクリックして、[Add] と書かれた右向きの矢印をクリックします。あとは [OKAY] ボタンを押すだけ。

このページの中程にその画面が出ているので、参照してください。

インストールが無事終わると、成功しましたというダイアログが表示されます。メニューが用意されているパッケージはどのメニュー内に表示されるのかや、場合によっては再起動しないとメニューには反映されないことなども書いてあります。また、依存関係がある (つまり、さらに必要となるパッケージがある) 場合は、その旨も書かれています。

ここで OK (だったと思う) をクリックすると、依存関係により必要なパッケージのインストールが促されます。そこはもちろん OK (だったか Install だったか、そんな感じ) ボタンを押してインストールします。あとは同じプロセスが繰り返されます。

全部インストールが終わったら、とりあえず Puppy を再起動しましょう。これで、新しくインストールしたパッケージがメニューに追加されます (Skype は メディア・メニュー内です) 。

Skype を試してみると、何の問題もなくすんなり使えました。少し音が小さいかなという程度で、音質自体は良かった。これなら Windows ユーザーでも簡単に利用できるでしょう。感心、感心。

ま、今回はこんなところで時間切れという感じでしたが、結構奥が深いようです。ブログに適当にいろいろ解説を書いてきましたが、後で Wiki の方に、すこし整理して書いておこうと思います (いつになるか分かりませんが)

ということで、みなさんもちょっと遊んでみてはいかがですか?結構はまりますよ。