ボンバルディアとボンバイエは違うってば

昨日は日本で、全日空機の胴体着陸が大きく報道されていたと思います。オンライン版の新聞記事でもたくさん出ていましたね。

このニュースはカナダでもトップ・ニュースの1つとして取り上げられました。テレビでも何度か映像を観ましたよ (機長は凄腕ですね)。何せ、機体製造メーカーがカナダのボンバルディア (Bombardier) 社ですからね。日本ではあまり知名度は高くないと思いますが、航空機のほか、世界第2位の鉄道車両部門もあり、欧米ではかなり名の通った世界的な重工業企業です。こちらではよく CM をやっています。

今朝のニュースでも、アメリカの航空機産業の情報通 (雑誌編集者だったと思う) の人がインタビューされていて、ボンバルディア社の問題についていろいろ語ってました。最近事故が多いですからね、ボンバルディア社製の機体は。

余談ですが、社名のボンバルディアは爆撃手という勇ましい意味もあります。というか、そんな名前物騒だろうって感じがします。発音は「ボンバージェ」に近いので、いつもこの社名を聞くと「イノキボンバイエ」を思い出してしまいます。。。

ちなみにボンバイエは「やっつけろ!」とか「やっちまえ!」なんかのもっときっつい言葉らしいですね。その辺のことは Wikipedia の「アントニオ猪木」で調べたりすると出てきます。



あ、話がそれました。



航空業界は、ジェット機分野ではアメリカのボーイング社と欧州4カ国共同のエアバス社で寡占状況にありますが、プロペラ機分野はかなり激しい競争状態となっているようです。その最中に起きたこの事故、幸い負傷者などは出なかったですが、今後の販売に痛手となるのは必至です。

ということは、業績悪化でレイオフされる人が出てくるんじゃないかって懸念が出てきます。そういう意味で、カナダでもトップ・ニュースとして報道されたんでしょうね。最近は米国自動車業界の不振でカナダの工場も閉鎖されたりしてるし、大規模なリストラが多いんですよ。だから余計に敏感なんでしょう。

ま、その辺のことはあくまで予想に過ぎませんがね。で、ちょっとボンバルディア社の Web サイトを覗いてみたら、トップ・ページはフランス語、英語、中国語のいずれかを選ぶようになっていました。

本社のあるモントリオールはフランス語が主流だし、英仏両語が公式言語のカナダでは英語とフランス語でサイトを作っていることはよくあるんですが、アジアでの実績がそれほどないのに中国語を入れているってのは何でしょうかね。

そりゃ、カナダには中国人の移民が多くいますよ。めちゃくちゃ多いですが、どちらかというとバンクーバーなんかの西側に集中してます。東側のモントリオールにはそれほど多くないと思うんですよね。それでも中国人パワーが強くなってきたということんなんでしょうか。

で、今日はちょうどタイミングよく (?)、2005年に行われた国勢調査の結果が発表されたのですが、この5年間に移住者は120万人増えたんだそうです。全体の増加人数は160万人なので、ほとんどが移住による人口増ってことですね (ちなみにカナダ全体の人口は3161万2897人だそうです)。

この調査結果は順次公開していくそうで今のところ詳しい内容は分からないのですが、増えた120万人の移住者のうち、かなりの割合 (数十万人単位) が中国人ではないでしょうか。カナダの住民を文化別に分けると、中国系のグループは相当多いですからね。それと同じような割合で毎年移住者が入ってくるんでしょうし。だからボンバルディア社の Web サイトにも、中国語が入っているってことでしょうか。。。ちょっと強引かな。

またどんどん話題がずれてきてますが、今日は話をまとめる気がないので、もう軌道修正しません。キッパリ

ずれたついでに、さらにもう1つ別の話題。今日為替を見たら、カナダ・ドルに対して円が上がってきてますね。このところ US ドルに引きづられてカナダ・ドルも高くなっていたのですが、カナダ経済の先行きが少し不透明になってきているので、また円が高くなるのかな。日本経済は少し良くなってきている感じですしね。でも、政治的に不安定要素が大きいですからね。だいたい、トップの人が頼りないしなぁ。そのせいで為替が変動するのは勘弁して欲しいです。