Puppy Linux 日本語版試してみました (というか、早くもアップグレードしてる)

昨日書いた Puppy Linux 日本語版ですが、最新版の2.1.4が今日出たようです。早っ!

実は今日、ちょっとだけ2.1.3を試してみたんです。でももう、古いバージョンになってしまいましたね。。。

えっと、昨日紹介記事を書いた時点では、CD-RW に焼いて使うと書いたんですが、普通の CD-R にマルチセッション可能な形で焼き込めばいいんですね。ちょっと誤解してました。

つまり、CD-R に対応したドライブさえあれば、CD-R にどんどん新しいデータを書き込んでくれる訳です。でも容量が足りなくなったら終わり? いえいえ、そんな心配は不要です。その時は自動的に新しいディスクを要求してくるらしいんですよ。なかなかお利口なワンちゃんです。

ただ、CD-RW なら、不要なデータを消して何度も使えるので、この方が便利ではあります。入っているアプリケーションも、不要なものを削除できるかも知れないし (試してないので自信ありませんが)。

でもむしろ、DVD-R (または DVD-RW とかフラッシュ・メモリー) に焼き込めば、そんな心配もほとんどありませんね。フラッシュ・メモリーは持ってないから試すことができないけど、持ち運びも楽だし、機会があったらやってみたいなぁ。値段も安くなってきたことだし。

ということで、今回は DVD-R でテストしてみました。本家サイトを見たら、DVD でも大丈夫だってちゃんと書いてあるし。

で、まずは ISO イメージのダウンロード (場所は昨日の記事を参照してください)。これから試す人は2.1.4でしょうけど、今回はすでにダウンロードしてある2.1.3を使いました。容量は119MB でした (ちなみに2.1.4は113MB -- 6MB も減ってる!)。

ダウロードは失敗することもあります。なので必ず MD5 (ISO と一緒に置いてあるテキスト・ファイル) で、容量が正しいことをチェックした方がいいですね。これも ISO と一緒にダウンロードしてください。あ、でも、リンクをクリックするとブラウザ上で開いてしまうので、右クリックで保存してください。この時、ファイル名は変えちゃだめですよ。

MD5でのチェック方法はいろいろありますが、Windows 上で使えるフリーウェアの wMD5sum なんかがお勧めです。このツールは、ここにアクセスして、KK.Konのコンテンツの [公開ソフト] → [wMD5sum] → [wMD5sum Ver 1.3.9 のダウンロード] とクリックするとダウンロードできます。使い方もダウンロード・ページに説明があるので、参照してください。

無事 MD5のチェックが済んだら、Puppy Linux のイメージを DVD-R (または DVD-RW、CD-R、CD-RW、Zip ドライブなどお好きな物) に焼き込みますが、ISO イメージをそのままファイルとして焼いてもダメですよ。ご存知の方は読み飛ばして結構ですが、ISO イメージを焼く場合は、それができるアプリケーションを使わないといけません。もちろん、書き込むためのドライブも必要です。

で、ドライブがあるのなら、それに付属しているツールがあるはずですが、どうやって ISO イメージを焼いたらいいか分からないかも知れませんね。でも大丈夫。本家でも勧めていますが、BurnCDCC というフリーのツールを使えば簡単です。いろんな所で配布しているようですが、ここからも落とせるようです。

このツールは、ダウンロード後に解凍し、実行ファイルをダブルクリックすれば起動します。そして [File Image:] の横の [Browse] をクリックして Puppy Linux のイメージを指定し、[Device:] に DVD や CD などのメディアを焼くドライブを指定します。

その下にあるチェックボックスは、[Read Verify] にチェックを入れ、[Finalize] のチェックは外します。[Finalize] してしまうと、メディアに追加で書き込みができなくなります。残りのボックスはお好みで。分からなければそのままで大丈夫です。

そして後は [Start] ボタンを押して焼き込み開始です。入れたディスクが出てきて、Please Insert なんちゃらってメッセージが出てくることもありますが、もう一度ディスクを入れて [OK] を押せば大丈夫です。うちのマシンでは数十秒で焼き上がりました。これで Puppy Linux の出来上がり。

後は、焼いた DVD なり CD なりをドライブに入れて、パソコンを再起動します。再起動すると、Linux を触るのが始めての人はちょっとびっくりするような、カラフルなテキストばかりの画面が表示されますが、そのまま何もせずにしばらく待ちます。しばらくすると背景がブルーに変わり、キーボードを選択するための画面が表示されます。ここから先は、日本語フォーラムの説明 (「4.いよいよパピー・リナックスを起動する」の部分から) を参照してください。日本語フォーラムのアドレスなどは、昨日の記事を見て下さい。

ついでなので、2.1.3の使用感をほんのちょっと。起動はスムーズで、メニューもかなりよく日本語化されていました。ワープロは完成度が高く、個人的に使用するにはまったく問題ない感じです。ただ、フォントが少ないし、初期設定では日本語フォント (Kochi Gothic または Kochi Mincho) が指定されていないので、入力しても化けてしまいます。フォントを設定しなおせばちゃんと表示されます。手間がかかるのは最初だけですけどね。

あと、日本語の入力には SCIM+Anthy という IM が採用されているのですが、この使い方は目立つところに書いておかないと、初心者には分からないでしょうね。デフォルトでは、Ctrl + スペース・キーを押すことで日本語と英語の切り替えができます。これでワープロは問題ないのですが、表計算ソフトの Gnumeric はちょっと面倒です。日本語入力が途中でうまくいかなくなります。IM も違うみたいだし。ま、いろいろ解決方法があるようなので、詳しくはフォーラムを参照してください。もしかしたら2.1.4では解決されているのかも知れないし。

ネットワークも試そうと思ったんですが、時間がないので今回は止めました。たぶん問題なくできると思いますが、ワイヤレスとかには対応してるのかなぁ。

それから、最後に再起動またはシャットダウンする時、データの保存をするかどうかを聞いてきます。デフォルトではハード・ディスクに保存する (SAVE TO FILE) が選択されているので、これを真ん中の [SAVE TO CD] にタブ・キーまたは矢印キーで移動して変更します。せっかくいろいろ設定したことを、ちゃんと CD や DVD に記録しておかないと意味ないですからね。ハード・ディスクに保存したい方は、もちろんデフォルトのままで結構ですよ。または、一番右側を選ぶと、変更内容をまったく書き込まずに終了できます。

そして、エンター・キーを押すとディスクが出てくるので、再起動ならそのままにし、シャットダウンなら取り出して、ドライブの蓋を閉めないでエンター・キーをもう一度押します。これでお終い。再起動の場合は、また起動画面に戻ります。

んー、Debian なのにこんなにインストールも日本語入力も簡単なんて、ちょっと感動です。これなら初心者でも結構いけるでしょう。カスタマイズは思いのままだし、中級者くらいまでならデフォルトのままでも十分使えますね (フォントくらいは追加したいですが)。CD や DVD に入れて持ち歩けるマイ PC 環境って感じで、これからはまりそうだなぁ。仕事もこれでできたらいいんだけど。軽くて快適って感じですが、MS 環境じゃないとダメなツールがいっぱいあるんですよね。はぁ〜、やっぱり無理か。