うんざり

先日、結構な雪が降ったと書きましたが、夕べ夜半過ぎからまた降り出しました。今回は雨のような細かい雪が休みなく落ちてきた後、今は大粒に変わりました。せっかく解け始めた週末の雪が、またみるみるうちに深く積もっていきます。こうなると、よっぽどのことがない限りは外に出る気がしません。歩くのも危ないですからね。

来年オリンピックの会場になるウィスラー・ブラッコム・スキー場では、この大寒波のせいか、ゴンドラが落下しました。けが人も出ていますが、低いところで起きた事故だったので、幸い軽症だったようです。北国のカナダでもこんな状態になるほど、今回の寒波はすごいもののようです。  (というか、オリンピック大丈夫なの?)



えーと、先週末の雪の写真ですが、今仕事が大変で、それどころじゃない状態です。とにかく、トラブル続きで散々だったので。

まず、このところ大寒波で気温がずっと氷点下なので、我が家で一番寒い場所にある仕事場を移すことにしたんですが、それが問題の発端でした。

本来の作業場ではない場所にパソコンを移すのには、物理的な制約があるため、メインマシンはあきらめて、ノートパソコンと、外付けの19インチモニターだけを移動することにしたんです。ところが、ノートパソコンには Vista、メインのマシンには XP と2000が入っていて、使用するソフトの互換性に問題がでてくるわけです。これまでほとんどが XP 環境で進めてきた仕事を、いきなり Vista に移行するんですから、すんなりいくわけがありません。

まずは、翻訳支援ソフトの Trados。以前にもちょっと書いたのですが、Vista 上にインストールした Trados 6.5と Trados 7.1は、なぜか用語ツールの Multiterm と連携できません。何度も再インストールを繰り返して試したのですが、どうやってもできないようです。

それどころか、バージョンを切り替える時に OS にレジスタする必要があるんですが、それ自体 Windows に拒否されてしまいます。正確には、「Microsoft Register Server has stopped working」というエラーになり、落ちてしまいます。XP や2000では起きたためしがありません。

このエラーのことはずいぶん調べて対処してみたのですが、まったく直りません。今は仕事に追われて時間もないので、とてもこれ以上はこのエラーに付き合ってられません。

ということで、Vista 上で Trados を使うことはあきらめ、VMware に2000をインストールして、そこに Trados を入れてみることにしました。すると、インストールは問題なく終わるのですが、いざ作業を始めようとすると、WORD で翻訳単位を開いたとたんに落ちてしまいます。まったく仕事ができません。

しばらく頭を抱えていたのですが、同じことを何度か繰り返していると、あることに気がつきました。それは、WORD で翻訳単位を開くときに、ショートカット・キーを使っているといきなり落ちるのですが、Trados 用のボタンをマウスでクリックすると、落ちる前にエラー・メッセージが出るという違いです。

エラー・メッセージによれば、マクロの機能がないから使えないよということでした。つまり、Trados 側の問題ではなく、WORD 側の問題だったようです。WORD にマクロの機能がないということ自体おかしいのですが、エラーの原因がわかったので、とりあえず WORD を再インストールすることにしました。すると、今度は問題なく使えるようになりました。なんだ、結局 WORD がおかしくなっていただけだったんだ。

それにしても、同じ機能を使う場合であっても、ショートカット・キーとマクロのボタンを押すことではエラー・メッセージが出たり出なかったりするなんて、WORD ってどういう作りなんでしょうかね。MS 製品、ますます嫌いになりました。それでも使わなくちゃならないのが悔しいですけど。



さ、これで仕事ができると思っていたんですが、今度はモニターがおかしくなりました。19インチの Acer のモニターを Vista 搭載東芝製ノートパソコンにつないだのですが、時々ぱちぱちと明滅して、数秒後に落ちるのです。久しぶりのブルー・スクリーン。これが1日に何度も起こります。しかも、この不具合には再現性がなく、いつ発症するかはまったく予測できません。操作的にも、不具合が出た時に共通するものが見当たりません。いったいどうなっているんだか。

この時頭をよぎったのは、去年壊れた前のノートパソコンのことです。これも、ブルー・スクリーンが出るようになって間もなくお亡くなりになったので、Vista ももう終わりかと、呆然としてしまいました。仕事中に何度もブルー・スクリーンが出たら、とても集中して作業してられません。

これもいろいろ知れべてみると、Acer ではこのモニター向けに XP 用のドライバを提供していることが分かりました。それも、ここカナダの Acer サイトにはなく、米国と日本のサイトだけにありました。 (んー、なめとんのか!)

サイトの説明によれば、XP 用でもたいてい Vista で使えると書いてあったので、ま、これで何とかなるかなと思ったのですが、Vista でモニターのドライバを更新しようとしても、最新の状態ですとなってインストールできません。これも知りうる限りの方法を試してみましたが、まったく受け付けてくれません。こうなると、手の施しようがありません。

考えた挙句、このモニターの色数を下げたりして、負荷を減らしてみました。これをやったのが夕べです。すると、今日は今のところブルー・スクリーンにはなってません。Vista のノートパソコンが非力だとは考えられないので、おそらく相性の問題なのでしょう。こういうのが一番困りますね。



ということで、作業場の移動を開始してから3日かかり、ようやくまともに仕事ができる状態になりました。この間、仕事はほとんどできませんでした。これでうまくいかなかったら、元の寒い寒い作業場に戻らないとならないところでしたが、この大雪と大寒波で、とても仕事なんてしていられる場所じゃないため、どうしようかと悩んでいたところでしたので、本当によかったと胸をなでおろしています。



しかし、年の瀬になって、景気後退、仕事の減少、大寒波と痛手を受けただけでなく、忙しい時に仕事用のマシンまでもがストを起こすなんて、いったい何なのでしょうか。よっぽど運が悪いとしか言いようがありません。それだけ日頃の行いが悪いってことかなぁ。

でも、外でする仕事じゃなかったことには感謝感謝。食料なども悪天候を予想して買い置きしておいたので、しばらくは建物から出ることなく生活できそうです。そういう部分を思って、プラス思考で頑張りますかね。3日も遅れが出てるので、怒っている暇ないし。とにかく仕事しなきゃ。この時期、仕事したくてもない人だっているんだから、ありがたいことですよね。