雪、雪、雪、そしてまた雪、、、

北の国カナダでは、雪なんて当たり前だと思うかも知れませんが、暖流の影響でいつもは東京とさほど変わらない程度の寒さにしかならないバンクーバーでは、せいぜい年に数回降る程度でした。数年に一度、大雪に見舞われることもありましたが、何日も大雪が続くことはまずありませんでした。

ところが、今年は雪の当たり年のようです。初雪こそ平年並みでしたが、それから立て続けに降り続いています。自動車のスリップ事故は多発し (毎日カナダ全国で100件くらいは起きているらしい)、屋外にいたホームレスにも亡くなった人が出て (シェルターはあるのですが、本人達が窮屈だからと入りたがらないのです)、飛行機もキャンセルや遅れが続出しています。空港で2泊、3泊と足止めを強いられている旅行者も少なくありません。

気温も、いつもなら5〜6度あるはずなのに、このところは氷点下5〜10度、風の影響を考慮した体感温度は氷点下20度くらいまで下がっています。氷点下じゃない日なんて、いったいどのくらい前にあったのか、忘れてしまいました。もう、ありえない寒さです。

さすがに用事がない限りは外出を控える人が増えているようなので、クリスマスを目前にして、商店なども商売あがったりではないでしょうか。



一昨日、掛け持ちしていたプロジェクトの1つがようやく終わり、昨日は雪が止んでいたので、今年最後の食料品の買出しに出てきました。ま、牛乳とか、どうしても長く保存できないものは、(高いけど) すぐ近くの店で買えますから、少し歩かないとならない店まで、テクテク出かけてきました。

肉類はすでに大量に冷凍庫に眠っているので、今回は日持ちする野菜などをまとめて買い込みました。坂もあるので、重たい荷物を持った状態で滑らないようにゆっくりと歩いてきたため、時間がかかり、どっと疲れてしまいました。ただ、雪も雨も降らなかったのは幸いです。

実際、その夜には、予報どおりに雪が降り始めました。とにかくひたすら降り続けます。ようやく少し溶けてきた道路の雪が、瞬く間に5センチ、10センチと積みあがっていきます。塩をまいても、ここまで降るとあまり効果は期待できません。とにかく外に出ることを極力控えること以外、どうにもできませんね。



先日、車につららができたと書きましたが、今にして思えばかわいいものでした。つららの写真じゃないですが、その日の昼間の街の様子はこんな感じでした。


14日の雪 − 雪をかぶった車たち
窓に凍りついた雪は、道具がないとなかなか落とせなくて大変です。

14日の雪 − Bute Street
ここにはいつもベンチに人がたくさん座っているのですが、さすがにこの日は誰もいませんね。

14日の雪 − パーキング・メーター
雪の帽子をかぶったパーキング・メーター。壊れないんでしょうかね。

14日の雪 − スタンレーパーク
白く薄化粧してました。


ま、この時はこれでも結構な雪だと思ってたんですが、車も無事に運転してきたし、今にして思えば大したことありませんでした。

で、昨日外に出たついでに撮った写真がこれです。


20日の雪 − 美術館前
この日は曇で、前日までの雪がかなり残っていましたが、大通りの車道や歩道は問題なく歩けました。ただ、一歩わき道に逸れるとこんな感じです。先日はこのツリーを夜写しましたが、今回は昼間です。人がいるので、こちらの方が大きさは分かりやすいですね。気温は氷点下10度くらいです。


人が歩かないところは、ほとんどこんな感じです。人通りの多い Robson Street でも、場所によっては凍結したままでかなり滑りやすい状態でした。

そして、夕べから今日にかけて降り続けている雪の様子です。車はほとんど埋まってます。うかつに外にパーキングできないですね。


21日の雪 − 交差点の雪
夕べから激しく降り続けている雪は、かなり積もってきました。事故も多発していて、救急車両のサイレンが何度も鳴り響いています。

21日の雪 − 裏通りの雪
大通りから外れると積もり方も一段とすごくなりますね。

a quickr pickr post


今も結構激しく降っており、14日に薄化粧していたスタンレーパークの景色は、吹雪いてまったく見えない程です。明日、どうしても銀行に行かないとならないので、ちょっと心配だなぁ。

この雪、年内の残りほとんどは降るようです。ホワイト・クリスマスはもちろん、ホワイト・ニュー・イヤーを迎えそうです。去年までは、雪が少なくてオリンピックは大丈夫かなんて心配していたのが嘘のようです。むしろ、寒さ対策、大雪対策を考えないとならないかも知れませんね。そしてまた予算オーバーして、税金が上がるのかなぁ。。。



とにかく、そろそろ止んでもらいたいものです。氷点下じゃない日が懐かしいこの頃です。