「明るい」ニュース

バンクーバーよりもずーっと東の方にある平原州 (アルバータサスカチュワン) で、隕石の落下が観測されました。信じられないような「明るさ」の衝撃的な瞬間だったようです。

グレープフルーツほどの大きさだろうと推測されてますが、その発光の凄まじさには本当に驚かされます。バンクーバーのローカルテレビ局のサイトで、その模様を見ることができます。

CTV のビデオクリップ (関連ニュースが何本か立て続けに流れます):http://watch.ctv.ca/news/latest/fire-in-the-sky/

地表に落下した可能性は低いと見られてますが、落下現場ではないかとも考えられる焦げた場所も見つかっています (上の動画の中にも出てきます)。個人的には、それは隕石そのものではなく (恐らく燃え尽きてしまったので) 衝撃波によるものではないかとも思いますが (焦げた跡の形からはちょっと無理な説明ですが)、どうなんでしょう。



先日は、火星で埋もれた大氷河が見つかりました。このニュースを聞いたとき、シュワちゃんが主演した「Total Recall」という映画を思い出しました。火星を舞台にしたこの映画では、50万年前に異星人が作ったリアクターがあり、それを稼動させると酸素を発生させることができるという設定でした。

これ、今回発見された大氷河を電気分解させれば、本当に酸素を発生させることもできるわけで、映画の話が現実になる可能性も出てきたんじゃないかってことになります。おまけに一緒に発生する水素を燃料などに活用すれば、さらに火星への移住が容易になります。

もちろん、氷河にそのまま電極を指しても電気はほとんど通じないので、溶かして水にし (非常に温度が低いのでかなり大変)、通電しやすくするための溶剤を加える (地球からそれだけの量の溶剤を安全に運ぶのもかなり大変) 必要などもありますが、貯水施設や発生した気体を逃がさないようにする装置さえ設置できれば、火星開発に弾みがつきます。

あとは、地球からの距離的な問題を克服できれば (⇒ ロケット推進技術次第、というか技術的には可能なので、核兵器に転用可能な技術を使用することの倫理面次第)、月への移住よりも楽になるかも知れません。

何か、現実味が増して面白くなってきましたね。果たして、生きている間に実現するかなぁ (資金的にまず無理でしょうけど)。



こうした宇宙に関するニュースが日々入ってくるようになった今 (今もスペースシャトルでの活動が行われてますし)、前述の隕石のニュースで公開された映像など見て、改めて宇宙はすごいなと思い知らされました。

世界が金融危機で暗いニュースばかり伝えられていますが、こういうまさに「明るい」ニュースで、気分だけでも大きく持ちたいものです。