メモリ確保!

ああ、今日は本当なら火星探査機フェニックスの軟着陸成功のことを書きたかったのですが、確認したりする時間もないし、もう少し詳しいデータが上がってきたら何か書こうと思います。火星人はいないだろうけど、知的レベルまで達していない生命体ならいるかも知れないですしね (またはその痕跡とか)。



ということで、今日は壊れたノートパソコン用のメモリを買ってきましたよ。正確には、店に在庫がないので取り寄せてもらうことになったのですが、512MB のメモリが数日中には手に入る予定です。

このメモリ、規格が PC-2700というやつで、もうとっくの昔に製造中止になってるシロモノです。つまり、市場に出回っている分しか在庫がない。そして、最近の PC に使われているメモリよりも値段が高い。品薄になればなるほど貴重になるので、時間が経てばどんどん高くなるっていうものですね。

昨日ネットで、近くの店に在庫があるかとか、値段はいくらかとか調べたんですが、ほとんどの店で「取り寄せ」になってました。値段は512MB で40ドル〜60ドル、1GB だと100ドルを越えるものが主流でした。思っていたより高い!

それで仕事そっちのけであちこち調べたら、The Source*1 という大手小売店でセール中のものがありました。Patriot という製品で、通常約40ドルのものがセールで半額です。この商品のレビューがなかなかなくて、唯一見つけたのが「化も不可もなく、規格どおりのごくふつーの製品」というものでした。まあいいか。

でも、The Source の各店舗での在庫状況を見ると、いずれも売り切れ。オンラインでの購入分にはまだ多少の在庫があるようでしたが、カードは使いたくない。ということで、翌朝 (つまり今朝というか、日付けが変わったので昨日の朝) まで待って、何とか店で買えないか聞いてみることにしました。ちなみにそのオンラインショップでは、電話でも注文を受け付けてくれて、品物は近くの店舗で受け取ることができます。    ま、オンラインっていうのは、電話線のことも含めて言う場合だってありますから。


それで今朝電話したところ、在庫は確かにまだあるけど、店舗で受け取るにしても支払いはカードでしてくれということでした。んー、やっぱりそうか。でもオンラインショッピングでは、前に騙された経験*2があるので現金払いがいいと言うと、それじゃ店舗に直接行って Special Order、つまり特注扱いで頼んでみなさいとのことでした。

ということで、ダウンタウンに2つある店舗に行ってきたんです。どちらも似たような距離にあるのですが、まずは少し大きい方の店舗に行ってみました。そこで「これこれしかじか」と事情を話すと、いろいろ調べてはくれたんですが、「この商品はセール品だから、店舗緒に在庫がなければ本店から取り寄せできない」とか「うちはフランチャイズだから、他店舗から取り寄せることはコストがかかるのでできない」ということで、もう一件の直営店舗にあたってくれと言われました。まあ、仕方ないです。

それで、直営店の方に20分くらいかけて歩いていき (途中、人権を無視した中国でのオリンピックに反対するデモに遭って中々通れませんでしたが)、そこでまた同じ説明をしました。話を聞いてくれた店員さんは理解してくれたんですが、権限がないのでマネージャに聞いてみると言ったまま、日曜の忙しい時間帯なので他のお客を接待しているマネージを捕まえられません。それでまた15分くらい待たされた後、今度は何とか直接マネージャに話をすることができました。

ひょうひょうとした感じのマネージャでしたが、結構頭が切れるようで、テキパキ答えてくれました。でもやはりセール商品は品切れの場合、どうにもできないよと言われてしまいました。

でもここで引き下がる訳にはいきません。
カナダは交渉次第で対応が変わる国ですからね。
実は最初の店で、他にまだ在庫がある店舗を探してもらっていたんです。バンクーバー市内には在庫のある店はもうなかったのですが、近隣の Abbotsford (アボッツフォード) 市の店で2枚在庫があるという情報をもらっていました (それ以外 BC 州にはなかったようです)。それをマネージャに言うと、
「Interesting! Very Interesting!」
と、無表情ながらもしきりに関心しつつ、その店と連絡を取ってくれました。

ただし、お金は先払いになるよ、実際にはその店にまだ残っているとは限らないよと、そのマネージャは注意してくれましたが、それは飲むしかない条件でしょう。元々、そうだろうと思ってお金も銀行から下ろしてきたし。

まあ、そうした苦労 (という程ではないけど) の甲斐あって、その店にまだ残っていた2枚のメモリを確保することができたんです。こちらに届くのは数日後になるとのことですが、どうせマシンの修理をする時間が今はないので、全く問題なしです。



ところで、何で2枚なのと思った方もいるんじゃないかと察するので、その理由もついでに書いておきましょう。   (もちろん「どーでもいいよ」という人が多数だと思いますが。。。)

まず、1枚だけしか買わなかった場合、初期不良があっても分からないからです。マシンがダメなのかメモリがダメなのか分からないと、その先進めなくなりますから。2枚あれば、両方とも初期不良という確率は相当低いですからね。

それに、これだけ探すのに苦労した PC-2700というメモリですから、初期不良だから交換して欲しいと言っても、現物がなければまた大変な思いをして、もっと高い店から購入しなければなりません。そんなアホらしいことは時間もお金も無駄です。

また、1枚のメモリで問題なくマシンが生還した場合、その後もそのメモリがおかしくなる可能性だってあります。その時にまたメモリを探そうと思っても、恐らくもう手に入らないでしょう。

まあ、そんな理由で、どうせ半額になっているんだし、2枚買っちゃえってことにしたんです。

もちろん、マシンの故障がメモリのせいでない場合、2枚のメモリとそれに費やした約45ドル (税金込みで) や時間は無駄になりますが、貴重なメモリなので後で売ることだってできるでしょう。安く買ったものですから、多少色をつけても普通の店で買うより安い値段で売りに出せる (と皮算用している) ので、損はしないってことになるはずです、たぶん。



ということで、今日は結構手間がかかったのですが、いい買い物ができました。これであとは仕事に集中できるというものです。   めでたし、めでたし。

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*1:以前は Radio Shack という名前で知られていたのですが、米国とカナダで系統が分かれ、カナダ側は CircuitCity という大手量販店に買収されたんです。で、そのまま Radio Shack という名前を使い続けていたら米国の Radio Shack に商標違反だと訴えられて負けちゃいまして、The Source という名前に変わったんですね。豆知識でした。

*2:別のショップでしたが、やはりメモリを2個、同一のものを注文したところ、2つとも全然違うものが届いて、文句を言ったら着払いで送り返せとのことだったんですが、同じ運送会社の一番安い料金の方法で送ったのに「Express サービスを使ったからその分は支払ってもらう」と勝手に料金を取られ、あげくに再度送りつけてきたメモリは送料をこちらの支払いにされました。つまり、不良品の返品の往復送料を客に払わせる訳です。あまりにばからしいので受け取りを拒否し、苦情はかなり言ったのですが、無視されました。というか、苦情の電話をしたら、担当者に回すとか言いながら留守電にされたり、アメリカの本社に掛けろとか言われたり。。。しかも、受け取りを拒否したのに、運送会社は品物を受け取って料金を払ってないと勝手に勘違いし、支払わないと裁判を起こすと (いきなり最初の通知で) 脅してきました。事情を説明して運送会社側のミスだと分かってもらったのですが、まったく踏んだり蹴ったりでした。結局、メモリの料金と送料を取られ、現物は手にできず、裁判も起こそうと思ったんですが、大した金額じゃなかったので (全部で100ドルくらい)、かかる手間暇お金を考えて諦めました。後でいろいろ調べたら、その会社には同じような目に合った人が沢山いるようで、ある掲示板でかなり叩かれてました。中には訴えた人もいたようですが、裁判費用で逆にお金がかかってるみたいですね。ちなみのその会社は、AppleOS X 10.4をリリースした時に、単に会社名が似てるからという理由で訴訟を起こそうとした馬鹿な会社です。一度潰れているみたいだし、もっとよく調べてから利用するかどうかを決めればよかったなと後悔してます。