YouTube で CM を楽しむ

北米のテレビはあまり面白くない (と個人的には感じている) のでニュース以外はあまり見ないのですが、たまに違うチャンネルをつけておくと CM が目にとまったりします。最近興味を引かれたのは、Apple 社の CM です。

Appleスティーブ・ジョブス氏、そして Microsoftビル・ゲイツ氏を思わせる二人が出て、それぞれ Mac と PC になりきってユーモラスな会話をするのですが、かなり面白いです。どうやら日本でも同じシチュエーションで CM を流しているようですが、これは英語の方が圧倒的に面白いです。

この CM、かなり前からシリーズ化されて放映されており、すでに20種類を越えています。全部を見た訳ではなかったのですが、YouTube で探してみたらたくさん出てきました。その中でも一番のお気に入りは、スーパー・モデルが出てくるホーム・ムービーのやつです。

YouTube にはシリーズのほとんどの CM がアップロードされていますが、1つ1つ見るのは大変です。誰かまとめてくれないかなと思っていたら、ちゃんとありました。全部で18本の CM を1つにまとめたムービーが (つまり全部ではないですが)。

このとても親切なムービーは、放映された順序どおりではないのですが、面白さは十分に伝わります。入ってない CM は、クリスマス時期に放映された2本くらいじゃないでしょうかね。

英語が分からないと面白さは半減どころかほとんど分からないかも知れませんが、(完全に同じじゃないですが) 日本語版 CM と見比べればある程度は分かると思います。逆に、これを iPod Movie などの動画対応 MP 3プレーヤーに入れて何度も見ていれば、英語の勉強になるかも知れませんよ (ファイル形式を変換する必要がありますが)。こういうものの方が、英語を覚えるには役に立つような気がしますね。

Apple つながりということでついでに書いておきますが、先日予告しておいた iMacOS X 10.3 にアップグレードする計画は頓挫してます。何故かインストール途中でハングしてしまうんです (泣)。今のところ原因は不明。ま、ハード自体も古いですからねぇ。そればかりに構っていられないので、アップグレードはまた当分先になりそうです。

話を CM に戻しましょう。日本と北米でいろんな CM を見てきましたが、やはり日本の CM は面白いと思います。その中の1つで、ファンタの CM シリーズをまとめたものがあります。これもかなり笑えます。

日本では結構な人気だったのでしょうか?このシリーズは YouTube を見て初めて知ったのですが、やはり日本のテレビは面白いなと思いました。

それから懐かしい作品としては、サントリー子犬が出てくる CM があります。これ、すごく好きでした。ちなみにこの子犬は、保健所で処分される寸前に CM スタッフによって助けられたそうです。

同じくサントリーでは、ペンギンの出てくるシリーズも記憶に残ってますね。

サントリーばかりをヒイキする訳じゃないですが、建築家のガウディ・バージョンや作曲家のマーラー・バージョン、詩人のランボー・バージョン (特にこの CM の曲が好き!) などの作品もすばらしいものでした。実はこれらの CM、芥川賞作家の開高健 (むかし「かいこうけん」と読んでましたが、本当は「かいこうたけし」) さんや直木賞作家の山口瞳さんなどが同社宣伝部に所属していた時に作られたもののようです。どうりでクォリティが高い訳です。

こうやって、古くて懐かしい CM や、シリーズものをまとめて見ることが出きるのは、YouTube (などの動画投稿サイト) のおかげです。CM ですから、各社とも勝手に見てくださいということなんでしょうね。著作権で問題になっている感じはないですし。いい作品は、CM だろうがドキュメンタリーだろうが、いつになっても「見たい」と思うものです。