Google の細工

Google のトップページには、「New! Google カレンダー : 予定やイベント情報を整理して友人と共有」という新しいリンクが表示されています。でも、ここをクリックするとこんなエラー・メッセージが出て、ページが表示できません。

Forbidden

Your client does not have permission to get URL ...

んー、何か悪いことしたのかな?

いやいや、別にそういう訳じゃないみたいです。これは Windows 上の Netscape から実行したのですが、IE 6.0 からだとちゃんと表示できます。でも腑に落ちないのは、カナダや米国の Google からだと Netscape でも入れるんです。北米版でも表示は日本語にできるので特に問題はないし、日本版 Google みたいにフィルタリングされていないので、かえって検索はしやすいですからまあいいんですけど、何かやってるってことですねー。ちょっと気持ち悪いなぁ。それにしても「Forbidden」って言い方、ちょっとひどくないですか? もうちょっと言葉を軟らかくして欲しいものです。

あ、日本版 Google がフィルタリングされているのってご存知ですか? 変なサイトにアクセスできないように細工がしてあるんですよ、実は。IT に詳しい人の間では結構知られている事実ですが、一般の人には初耳のことかも知れませんね。中国でのフィルタリングについては大きく報道されていますが、日本でのフィルタリングについては、公表するといろいろ叩かれると思ったんでしょうか。でももうバレているのに。*1

前に「Google Docs & Spreadsheets」のことを書いたのですが、Google は結構いいサービスを提供してくれています。無料だし使いやすいし、個人的には好感を持っています。でも、使っているうちに、いろいろと細工がされているんだなーと分かってくると、ちょっと疑問に思うところもありますねー。まあ、無料でこれだけのサービスを提供してくれているんだから、嫌なら使わなければいいと言われてしまいそうですが。

とは言え、悪魔のフィルターとも言われて昔話題になった「SandBox Effect」(通称「砂場」) なんてものもありましたしね。Google は砂場の存在自体を否定してたみたいですが、あれだけ騒がれたのだから何もないという訳じゃないでしょう。この時は SEO (Search Engine Optimization = 検索エンジン最適化) 関連業界が大変だったみたいですね。検索結果をいかに上位に上げるかってのは、ビジネスが絡んでくると大事なことですからね。

ま、そんなこんなで、Google もいろいろ影でやっているということです。それを理解した上で利用するのが大人の対応です。だって、他の検索エンジンだって似たようなものでしょ? 特に某 MS 社の検索サイトなんて、やっぱり何かあるんじゃないかって疑ってしまいますよ。ほら、昔映画のフィルムにポップコーンの映像を入れて潜在的にポップコーンが食べたくなるようにしたことがありましたね。次元が違うとはいえ、自社に有利になるようなことを優先的に表示したり、不利なものは下げたり、そんなことくらいその気になれば出きるだろうし。。。あ、あくまで推測ですよ、これは。たぶんやってないだろうし。

教訓:ご利用は各自の責任でお願いしますってことです。何でも信じちゃだめってことでもありますね。インターネットの世界は厳しいんです。

*1:ちなみにそのフィルターの外し方も知っていますが、ここに書いていいのかどうか分からないので書きません。どうしても知りたい人は、(皮肉なことですが)「Google」で検索して調べてみてください。でも、一般に困ることはない程度のフィルターのようなので、気にすることはないと思いますが。