1137台! 米商務省のノートパソコン盗難・紛失件数についてちょっと思う

米国では国家機関での情報漏洩が問題になっていますが、米国商務省が米国時間の9月21日に発表したところによると、2001年から現在までの間、省内で所有する3万台強のノートパソコンのうち1137台が紛失、盗難、所在不明となっているそうです! しかもこのうち、249台には個人情報が含まれているとか。もちろん、データなどにはセキュリティ機能がかけられているので、悪用される恐れは「非常に限定的」ということですが、それにしてもひどい管理体制ですね。

これは公開審問 (public inquiry) に答える形で明らかにされた数字ですが、2003年以降の重要個人情報紛失について下院委員会から報告を求められて出した回答では、297件の該当事例が見つかったと発表しています。こちらの内訳は、217件のノートパソコン紛失、15件のハンドヘルド機器紛失、46件のフラッシュドライブ紛失、その他文書などの紛失となっているようです。

もしもし? テロ対策で外国人から十本すべての指の指紋を押捺し、捕虜を国際法に触れる形で拘束・尋問 (一部で拷問) し、アフガニスタンでは演習中の見方のカナダ兵士を爆撃により殺害し、結局どこにもなかった大量破壊兵器を理由に何万人もの命や生活を奪った唯一の超大国を自慢するアメリカさんて、こんなお粗末な情報管理しかできないんですか? というか、そんな管理体制で他国の人に自分たちの「情報管理」を押し付けているんですか? 情報管理ミスのせいで、どれだけの人に迷惑をかけたと思っているんですか? これについて、「遺憾」という言葉だけで、謝罪を意味する言葉は聞かれませんよね?

ここまでくると、呆れて物が言えません。市民からの追求が厳しいアメリカでさえこれですから、他の国では言わずもがな、ですね。最近あまり耳にしなくなりましたが、日本の住基ネットって結局ちゃんと管理されているんでしょうか?ものすごく心配なんですが。それと、日本でも役所の情報紛失について調査すべきかと思うのですが、そういう動きはなさそうですね。そんなんでいいんでしょうか? 正直、日本にいなくてよかったと思いますよ。

みなさん、情報管理は慎重にしましょう。