synergy の使い心地

先日紹介した、1組のキーボードとマウスを複数のパソコンで共有できるようにする synergy というツールですが、現在仕事で使っています。すべて Windows 環境のため、キーボードの違いを気にする必要がないので、結構便利です。

キー入力については、ほとんど問題ありません。ただ、マウスの動きがちょっとぎこちなくなりますね。それは仕方ないでしょう。デュアル・モニターまたはトリプル・モニター環境で作業していますが、手や身体の位置を変えないでスッと別の画面に入れるのは快適です。よく出来ているなと関心します。無料だし。

マウスの動きをスムーズにするには、たぶんネットワーク環境を改善すればいいのでしょう。うちの場合、サブ・マシン (=synergy クライアント) のノートパソコンは無線 (802.11g) で、メインのマシン(=synergy サーバー)ともう一台のサブ・マシンは有線です。資料を参照したりすることが主な使い道なので、今のところさほど不便は感じていません。今後 802.11n の環境が普及してくれば、もっとスムーズに動作できるようになると思います。ま、その環境に移行するかどうかは分かりませんが。

なお、画面が増えたところで、1つのマシンで画面を複数使い分けている訳ではないため、例えばエクセルの横長の表を2つの画面に渡って表示しようといった使い方はできません。また、あるマシンでコピーしたもを別のマシンにペーストすることもできません。あくまで別々のマシンを扱うことになります。1つのマシンで無理やり画面を大きくするなら、(Windows 用の「Virtual Desktop」やクラシック Mac 用の「Virtual Desktop」(ちなみに同じ名前でもお互いにまったく無関係のツールです) または Mac OS X 用の「desktop manager」などの) 仮想デスクトップ・ツールという手もあります。実はこれも随分前から (特にマックでは10年以上も前から) 使っていますが、手放せないツールの1つです。仮想デスクトップ・ツールの画面を複数のモニターに出力できるようになるといいのですが、無料ツールではちょっと無理でしょうね。探せばあるのかも知れませんが。

うちの環境では、synergy と仮想デスクトップで、合わせて5〜6個の画面を切り替えて使っています。すべて1組のキーボードとマウスだけで操作できます。時々どこに何があるのか分からなくなることもありますが (笑)、慣れればこれも快適です。常に「この画面にはこれを表示する」とルールを決めておけばいいだけの話ですから。

仕事上、いくつものソフトウェアやフォルダを同時に開けて作業するため、アプリケーションを複数のマシンに分けて起動した方が負荷が分散されて都合がいいという利点もあります。同じような環境で仕事をされている方には重宝するツールですよ。非常に軽いツールなので、一度試してみたらいかがでしょうか? synergy公式サイトは英語ですが、日本語でインストールと使い方を書いたサイトもありますよ。