Microsoft の「Zune」、詳細の一部がリーク

MP3 プレーヤーといえば、まず頭に浮かぶのは AppleiPod ですね。最初にチューインガムほどのプレーヤーを世に送り出した時は、やはり興奮しました。そして今では動画も映せるタイプにまで進化してます。iMac の時と同じく、便乗する会社が後を絶ちませんが、それでも iTunes との組み合わせで圧倒的な強さを誇ってます。Apple ファンとしては、とてもいい気分です。

そんな中、Microsoft が黙って指を咥えて見ている訳がありません。どこかが売れ筋の製品を出せばすぐにその市場に割り込み、力ずくでシェアを奪う戦法は、今も昔も変わっていませんから。アメリカはもちろん、EU や韓国でもそうした強引な手法で多額の罰金や制裁を言い渡されているにも関わらずです (ま、確かに高い技術は持ってますが)。そして当然のことながら、MP3 プレーヤー市場にも参入する準備を着々と進めています。

ただし、ハードウェアに関してはあまり強くないのがこの会社。ゲームの Xbox にしても、任天堂ソニーに比べてかなり苦戦が続きました。好調なのはキーボードやマウスなどの周辺機器くらいでしょうか。そんな訳で、MP3 プレーヤーにしてもそう簡単に作れる訳がありません。そこで盟友の東芝と手を組んだ訳です。つまり、面倒でお金と時間のかかる開発をはしょって、東芝の製品に手を加えてそれなりのものを作ろうって計画のようです。

ま、こんなことはいちいち書かなくても知っている方が多いと思いますし、興味はそういう背景ではなくて、ずばりどんな機能が搭載されているか、ですよね。

東芝マイクロソフトが米国市場で製品を発売するためには、米国の連邦通信委員会 (FCC) から認定を受ける必要があります。その申請書類には、製品の詳細なデータが書かれている訳です。それを入手したメディアが、いろいろ情報を流してくれます。

現在までに分かっている製品の詳細は、ざっとこんな感じです。 (参考:Japane.internet.com)

  • 3 インチの TFT 液晶画面
  • FM チューナー
  • USB 2.0 ポート
  • 30GB のハードディスク・ドライブ
  • 802.11b/g 規格の Wi-Fi 機能
  • ビデオ再生機能(推定)
  • 値段は不明

開発期間の短さから、恐らく東芝の「Gigabeat」という製品をベースに改良したものではないかという噂です。

ちなみにリークされた資料から、Zune の写真がここに公開されています。

ここで注目したいのは、やはり Wi-Fi 機能です。この機能があれば、たとえばインターネットカフェなどでネットに繋げることができます。また、Gigabeat には「Windows Mobile software for Portable Media Center」という Windows OS が搭載されているので、恐らく「Skype」もできるようになるのではないかと想像します。マイクやヘッドフォンなどの端子は、USB ポートで繋げばいいわけですから。つまり、モバイル環境でスカイプができる、ハンドヘルドライクな MP3 ビデオプレイヤーってことになります。もちろん、音声入力機能自体が搭載されていることを前提としてますけど。でも、こういう要望は多いでしょうから、MS もその辺のことは当然考えているでしょう。逆にそれをしてしまうと他社から不満が出る恐れがあるため、敢えて搭載しないという可能性もありますが。。。

年内に発売される予定らしいですが、値段次第ではちょっと欲しいかなって思ってしまいます。ちょうどクリスマス商戦に合わせて出してくるでしょうし。ただ、最初に書いたとおり、Apple ファンとしては iPod の最新版でこれを凌ぐ製品を出して欲しいなと思います。少なくとも、MS 以外の会社がもっと安くてもっと機能豊富なものを。あ、またこんなことを言っていると、昨日書いたように買いそびれてしまうんでしょうね。実際、未だに MP3 プレーヤー未体験 (iTunes はマックで使ってますが) ってのは、そういうことですし。。。ただ、Apple ファン (← しつこい) としては、最初の納得できる製品は、Apple 製のものを買いたいなーと思う訳です。

さて、クリスマスが楽しみになってきました。カタログなんかを見比べているだけでも、結構楽しいでしょうね。またそれだけで終わらないようにしたいところですが。。。