開会式のライブ放送は BC 州内だけ

今日からパラリンピックです (あ、日付が変わってしまったけど)。オリンピックの時ほどではないにしろ、ダウンタウンでは交通規制があり、所によってはかなり渋滞していたみたいです。でも、渋滞に巻き込まれた友人は、「いったい何があるんだ?」なんて言ってましたよ (笑)。パラリンピックの開会式だってば!

その開会式ですが、夕方6時に始まりました。それはいいんですが、テレビ中継ではかなり問題がありました。何せ、元々はライブで放送しないことになってたんですから。独占放映権を持つ CTV は、多数の抗議があったにも関わらず、コントラクトの問題で開会式をライブで放送できないと突っぱねてきました。翌日土曜日に、録画したものを放送するからというんです。ちょっとひどいでしょ。

でも、相当批判を浴びたんでしょう。いろいろ圧力もかかったんでしょう。土壇場の当日になって、急遽ライブで放送することを決定しました。ただしそれも、カナダ全土に向けてではなく、BC 州内だけです。ひどいよなぁ。

CTV のサイトには、トロントで障害者の娘を持つ方が開会式を観たかったのに、トロントでは放送されないことが分かってショックだと、とても悲しい投稿がありました。こういう人の気持ちを、お金のために裏切るのがカナダの放送局なんですかね。報道に関わるものとして、そんな姿勢で胸を張っていられるんでしょうか?

で、6時になると、オリンピックの時に使った最初の映像を使いまわしたバンクーバーの風景が流れました。んー、手抜きだ。

所要で途中外出しましたが、帰ってきてから続きを見ると、両腕が途中からなく義足をつけたロック歌手が明るく歌ったり、何人もの障害者が車椅子でアクロバティックな演技をしたりと、パラリンピックらしい演出には目を奪われました。演出とうか、歌ったり踊ったりしている人達にですね。聖火リレーでも、ほんの数十分前まで体調が悪く参加を取りやめるつもりだった人が頑張って出てきたりと、彼らの熱意には頭が下がります。

テレビは2時間しか枠を設けてなかったのですが、実際には2時間40分ほどかかりました。最後は少しでも早く切り上げようという感じで、そそくさと中継が切られてしまいましたが、本来その枠で放送されているドラマが、そのまま途中から放送されてました。あまりに急に切り替わったので、一瞬何が起きたのか分からないほどでしたよ。ほんと、手抜きとしか言いようのない放送姿勢。いくらカナダでも、これはひどいでしょう。何か、悲しくなってしまいました。

こういう部分でパラリンピックが盛り下がってしまうような気がして、とても残念です。カナダには、ホスト国としての責任感が欠けているように思えますね。オリンピックでも幾多の問題がありましたが、全然改善されてない。

まあどうせ、ほとんどのバンクーバーの人は、パラリンピックの開会式よりもホッケーの試合の方を見てたんじゃないかとは思いますけどね。そういう所です、ここは。どんなに世界で一番住みやすい街だなどと言われても、中身が伴ってないとむなしいですね。

せめて明日からのパラリンピックの競技では、もう少し配慮のある放送と、心からの応援を期待したいところです。だ、大丈夫かなぁ。



今日は愚痴になってしまいました。すみません。