結婚できないほどお金を稼げなくしたのは誰の責任?

「責任力」とか言っている自民党ですが、一生懸命働いても結婚できるだけのお金を稼げなかったり、仕事自体見つからなくなっている今の時代を作った政府・与党である自民党自身の責任は何とも思ってないんでしょうか。

それを棚に上げて、麻生さんが「金がねえなら結婚しない方がいい、おれもそう思う」と言ったそうですね。「金がないのに結婚するな」と、もっときつい言い方で伝えている新聞もありますが、「右巻き」の産経さんでは (少なくともオンラインでは) 一言も触れてないみたいです。

ま、今回は報道のあり方については置いておくとして、麻生さんはどういう感覚をしているのか、その発言をかばう官房長官は本気なのか、などについてちょっと考えてみました。



今、総選挙間近の大変な時期ですよね。国民がとても敏感になっているこの時期に、国民年金の負担増、政府の無策による派遣切り問題の悪化など、ただでさえ自民党政権でしわ寄せを受けている若者に対し、気持ちを逆なでするようなことを、その若者達の目の前で平気で口にしてしまう麻生さんは、少なくとも利口な人ではないと思えます。良く言っても、人の気持ちが分からない、国民の目線を理解できない人でしょう。

責任力? こんなひどい社会にした責任は誰にあると思うんでしょうか (まさか。自民党が社会を良くしたとか、今の社会はとてもいい社会だ、なんてことまでは言わないでしょうね、麻生さん ? 野党が法案成立に反対したから? 違いますよね。数の力で好き勝手なことをやり、官僚をのさばらせ、さんざん税金の無駄遣いをし (実際、後から後から埋蔵金が出てきますからね)、ツケを国民に回してきた政府・与党の自民党ですよね。それなのに、どうしてこんな事を平気で言えるんでしょうか。

また、河村官房長官も、麻生さんのこの発言をかばってます。まあ、立場上批判できないことは分かりますが、誰がどうみたってかばえる発言じゃないでしょう。これはちゃんと、麻生さん本人が出てきて釈明なり弁明なりをすべきこと。それができないから、河村官房長官に押し付けたんでしょうね。嫌な役回りで、ちょっとだけ同情しますが、国民目線から見ればさらなる減点対象でしかありません。

自民党の閣僚達は身内の批判もできないんでしょうか? 加藤さんとか山崎さん、鳩山邦夫さんあたりは、まだ党内の批判もできる人ですが、執行部からは距離をおかれています。今の内閣にいる人の中には誰もいないんでしょうかね。舛添さんは頑張っているとは思いますけど、人気投票のために参議院から鞍替えして比例1位で出てくれないかと打診されるなど、いいように使われているだけです。ある意味バカにされている。お気の毒だと思います。

昔、「貧乏人は麦を食え」という発言が物議を醸しましたが、これはマスコミが本筋を無視し、話題になるように解釈を変えて伝えたもの。でも今回の発言は、マスコミの解釈は入ってません。もう、入れる必要もないんですよ、麻生さんが勝手に話題を作ってくれるから。そういう意味で、マスコミにはありがたい存在でしょうけどね。

こういう人が総裁の自民党。まして、選挙に勝ったら政権を維持するとまで言い切っている麻生さんが党首の自民党。いったい、どこまで国民をバカにしてるんでしょうね。

ちなみに、選挙で大敗した場合、「責任力」を掲げる自民党では、誰がどうやってその責任を取るつもりなんでしょうか。偉そうに言っているからには、責任の取り方をよーく見させていただきましょう。