花火とともに夏は去りぬ・・・え”っ?

つい先日、40度の暑さと騒いでいたバンクーバーですが、今や最高気温が20度そこそこの肌寒い日が続いています。夜になると10度台前半まで気温が下がるし。さぶっ! 花火大会が終わったら、そのまま夏が終わってしまったかのような感じです。

ま、本来がこんな感じのはずなんですけどね、バンクーバーの気候は。明日あたりからはしばらく雨も降るようで、オカナガンの方で凄いことになっている山火事も、これで少し鎮火してくれるでしょう。でも1週間もしないうちに、35度が当たり前の気温から一気に10度以上も下がると、さすがに体調を崩してしまいます。このところすごくだるいし。暑くてまともな食事をしなかったから、それが今になって響いているのかなぁ。



えーと、前回の更新からまた時間が経ってしまいましたが、この間に他に何かニュースがないかと、ぼーっとした頭で考えてみました。で、そういえば、BC 州では来年から実質的に消費税が値上げされることになったんですよ (発表は7月23日)。正確には、現在5%のカナダ連邦税 (GST) と7%の BC 州税 (PST) が1つにまとめられ、Harmonized Sales Tax (HST) として12%になるんです。

なーんだ、数字的には変わらないじゃないか。


いやいや、そう思うのはちと早いです。というのは、現行の税制では、消費税が掛けられる対象によって、GST だけのものもあれば、GST と PST が両方掛けられるものがあるため、HTS が導入されると、これまで GST だけしか掛からなかったものは、5%から一気に12%に上がるということになるんです。

しかもこれ、BC 州知事がいきなり発表して決められたものです。市民や州議会の意見とか聞かないで。それもね、つい最近行われた選挙では、HST のことは一切触れてませんでした。ある意味、日本の麻生自民党よりひどい手のひらの変え方。

で、実際に5→12%になる対象は何があるかというと、レストランなど外食、住宅購入費、ガソリン、おむつ、はては床屋 / 美容院なんかも含まれます。一方、野菜とか米、パンのような食品はもともと GST がかかってないので (ここが何でも一律5%の日本と違うとこ)、HST になっても税金はかからないようです。

しかしこれじゃいくら何でも困る、ということで、新築住宅 (中古住宅は対象外)、ガソリン、ディーゼル、書籍、おむつ、子供服などの生活必需品については、リベートで返金したり、税金対象外になるそうです。

ま、早い話、貧乏な庶民は外食なんてせず、つつましやかな生活を送れよ。そうすれば税金も今までどおりだからさ、という風に聞こえますね。まるで、池田勇人の (発言が捻じ曲げられて伝えられた)「貧乏人は麦を食え」みたいだ。リベートだって、その場で返してもらえるのか、暫定措置なのでいつまで継続されるのか、よく分からないし。

また、GST については、これまで収入の低い家庭に対しては年4回に分けて、収入額に応じた返金があったんですが、これが今度からは HST の戻りとなるようです。これは、収入の低い家庭ほど恩恵を受けることになりますが (というか払った税金が還付されるだけのことですが)、日々の生活の中で、これまでよりも多くの税金を先に払わなくてはならないのは、この不景気の中ではしんどいですよね。まして、(すごいお金持ちならまだしも) 中間所得層にとっては、HST の戻りもないため、単なる増税になり、ますます暮らしがきつくなる。

やはり、机上でしか物を考えてない政治家やお役所のそろばんなんです。失業率がどんどん上がっているし、倒産やレイオフも後を立たない。そして給与ベースも下がっているのに、増税で物価が上がるんじゃーね。個人破産がまた増えるんだろうなぁ。



さて、そういえばもう1つニュースがありました。来年2010年のオリンピックのために建設していた、バンクーバーと空港、そしてリッチモンドを結ぶスカイトレインCanada Line が、当初の予定よりも随分早い今月17日に開通するそうです。すごい。

(ちなみに17日はオープニング記念で、午後1時から9時まで、無料で乗れます。通常運行は18日から。)

えっと、ここ、カナダですよ。だいたい、何やってもテキトーなカナダ。工事とかなんて予定通りに進むことはまずないのに (実際 Canada Line 以外のオリンピック関連施設の工事は遅れ気味だし)、11月に開通できれば御の字だったはずの Canada Line の工事がこんなに早く終わってしまうとは! なんだ、やればできるんじゃん! ていうか、やっぱり、

今までちゃんと仕事しなかっただけじゃん!  (笑)

ということで、これまで車を借りて出かけていたリッチモンドへの買い物がとても楽になります。Express のバスを使っても40分は優に掛かっていたのが、わずか25分ほどになりますし、便数も多く、時間も読みやすいので助かります。車を借りるお金だってバカにならないしね。週末なら、通勤で使っているバスの定期券で追加料金なしで行けるからお得。これでようやく、バンクーバーも (ちょっとだけ) 便利になりました。



で、日本を見ると、もうお盆休みなんですね。高速道路も1000円で使えるようになってすごい渋滞のようですが、日本はあんなに便利なのに、どうしてみんなそんなに車を使いたがるんでしょうか。特に都心部で。やっぱり、お金があるんでしょうね。なければ車 (特に新車) なんか購入できないし、ガソリンや保険の代金も払えない。払えるということは、それなりの収入があるってことです。うらやましい。そして温暖化ガスをたーくさん撒き散らすんだなぁ。

そうだ、のりぴーこと、酒井法子さんが大変なことになっているようですね。いきなり容疑者として逮捕状が出たときには吃驚でした。でも、草なぎ君のときはもっと騒いでいたような気がする。あきらかに今回の事の方が大きな事件なのに。そう思うと、草なぎ君は本当に辛かったでしょうね (ほじくり返してすみません)。彼はよく頑張りました。今は完全復活してるんでしょうか?

というか、のりぴーには、まだ小学生の子供がいる母親として、ちゃんと大人の行動をとってもらいたいものです。そりゃまー、芸能界にいれば、いろいろあったんでしょうし、好きでそうなった訳ではないんでしょうけど。

でも芸能人だけでなく、耳かき店の女性に一方的な恋愛感情を持ち、それが昂じて人をあやめてしまうような事件が起きるなど、今の日本はちょっとゆがんでいるように思えます。もちろん、日本だけでなく、いろんな国にいろんな問題があるわけですが、日本社会、特に (ひきこもり、いじめを含む) 若者文化の抱えている問題は、社会の幼稚化に見えます。

いや、麻生さんをはじめとする政治家や官僚、痴漢行為で捕まる警察官や教師などを見ても、現実と妄想やゲームの世界との区別ができなくなってしまっているようにしか感じられません。しかも、それが加速しているように思えます。気候もおかしいですが、人類全体が、何か狂ってきているような恐怖を覚えるのは、考えすぎでしょうか。。。

この夏の異常気象は、ただの異常気象以上に何かを示唆しているような気がしてなりません。あ、いや、そういう霊感とか何とかってことは信じない方なんですが、なーんかそんな気がして。それが単たる杞憂で終わってくれることを願うばかりです。