カナダでも豚インフルエンザ感染者6人

昨日から今日にかけてのカナダやアメリカのトップニュースは、豚インフルエンザの感染拡大に関するものです。

カナダ健康省の情報によれば、ハリファックスがある東部のノバ・スコシア州 (NS) で4人、バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州 (BC) で2人の感染が確認されました。アメリカでもすでに20人が感染しています。あっという間に拡大しています。フランスなどヨーロッパでも感染が疑われている人が見つかっており、世界中に飛び火しそうな気配ですね。

カナダ国営放送 (CBC) では、イギリス国営放送 (BBC) と相互にニュース番組を提供しているんですが、その中で (つまり BBC の報道の中で) 成田での水際対策の模様が伝えられていました。感染者が確認されていないにも関わらず、日本はかなり早くから手を打っているということでしょう。ただ、検査などが徹底されている訳ではないようなので、国の対応ぶりを示すポーズ (「麻生内閣はすぐに手を打ったよ」という国民へのアピール) のように思えます。それでも何もしないよりはマシですが。



実はバンクーバーと成田を結ぶ空路は、直行便では JAL とエアカナダしかなく、あまりサービスで評判のよくないエアカナダを使いたくない我が家ではもっぱら JAL を使っています。その JAL ですが、成田 - バンクーバー - メキシコシティというルートを飛んでいるんですよ。つまり、行きも帰りも、メキシコの人達と接触する可能性が高いわけです。メキシコ人が悪いわけじゃないですが、メキシコは豚インフルエンザ感染拡大の震源地ですからね、そこに行き来する人と接触するということがちょっと怖いわけです。ま、すぐに飛行機に乗る予定はないですけど。

感染者の多くは25歳から44歳の健康な若者というのも気がかりです。これは子供やお年寄りがかかりにくいということではなく、若い人でも感染するということを示していると思われるからです。実際、NS の4人は12歳から18歳の子供達です。

カナダの感染者6人のうち、BC の2人はメキシコに旅行したとのことですが、NS の4人は、そのうち1人しかメキシコに行ってません。これは残りの3人が、人から人への感染により発症したという有力な証拠になるでしょう。

そして NS でメキシコに旅行した一人というのは、学校主催の旅行 (修学旅行など) で行ったものなので、他にも感染者がいる可能性があります。ただ、目立った症状を訴えている人が他にいないので、症状が出ない保菌者として感染を広げてしまう可能性もあるのではないでしょうか。そうなると水際作戦のような対策では歯が立ちません。これは怖いですね。



北米では、風邪やインフルエンザなどにかかっても、マスクをする習慣がありません。みんな平気でくしょんくしょんとクシャミをし、ゴホゴホ咳をしています。市バスの中でこれをやられるとたまりません。後ろの席でゴホゴホしてるなーと思った時は、たいてい翌日くらいに風邪を引いていますから。雨が降っても傘をささない北米の人たちは、咳やクシャミをしてもマスクをつけるなんてこと、考えないんでしょうね。本当に文明人なのだろうかと時々思いますけど (笑)。

こうなったら、とにかく自衛するしかありません。なるべく外出は控え、手洗いとうがいをまめに行うようにし、人ごみを避けるしかないですね。みなさん、気をつけましょう。