Firefox のアドオン McAfee SideAdvisor ではまる

Firefox のアドオンとして McAfee SideAdvisor を使っていたんですが、昨年のクリスマス頃に VistaFirefox で最新版 (28.0) にしたところ、表示がなくなってしまいました。正確には、表示がなくなっただけでなく、まったく機能しなくなってしまったんです。

その時ググッてみたら、同じように最新版にしたら SideAdvisor の表示が消えてしまい、使えなくなったという情報がちらほら見られました。前のバージョンのインストーラをまだ持っている人やアドオンなどを復旧させるツールなどを使っている人は、26.6という1つ前のバージョンに戻してしのいでいましたが、すでに古いインストーラを捨ててしまった人は手の打ちようがありません。

しかも、McAfee のサイトだけでなく、ネット上のどのサイトでも、最新版の28.0しか落とせなくなっていたんです。McAfee は28.8から SideAdvisor を Yahoo!ツールバーと統合させたので、何としても古いバージョンは使えなくしたかったんでしょうね。

様々な情報が飛び交いましたが、結局26.6を落とすことはできないようなので、似たような機能を持つ別の WOT (= Web of trust) というアドオンを導入することにしました。ま、これも信頼性は SideAdvisor と同じ程度らしいし、しばらくはそれで我慢しようと思ったんです。



今年に入って (1月2日付けらしい)、SideAdvisor のバージョンが29に上がりました。ただ、Firefox 用のインストーラの名前は同じ (saSetup64.exe) ままでした。でも一応試しにインストールしてみようと思ったんですが、Vista ではインストーラを実行することさえできませんでした。ファイルが壊れているというエラーが出るんです。念のため再度インストーラをダウンロードしてみても同じ。うーむ。

一方、VMware 上の Windows2000に入れてある Firefox ではどうかと思い、そのインストーラを試してみたんですが、やはりダメでした。ところが、Firefox 用ではなく IE 用のインストーラ (sa98.exe) を落として試してみると、IE だけでなく Firefox にもちゃんとインストールされました。Firefox 上の SideAdvisor のバージョンはちゃんと29になってます。

これなら Vista の方もいけるのでは? と、淡い期待を抱きつつ IE 用のインストーラを実行してみると、インストール自体は問題なくできるのですが、IE に SideAdvisor が追加されるだけで、Firefox には変化ありません。 orz



なぜ?



Firefox のバージョンは、Vista も2000も3.0.5で同じ。違いは、Vista 上のものは通常版で、Windows2000の方はポータブル版ということです。で、McAfee のサイトでは、Firefox は1.5と2.0に対応していると書かれていました。つまり3.0.5は対応してないため、動かなくても文句は言えないということになります。

でもでも、Windows2000に入れたポータブル版の Firefox 3.0.5で動いて、Vista に入れた通常版の Firefox 3.0.5ではインストールすらできない (インストール済みアドオンをチェックすると SideAdvisor のバージョンは28のまま) っていうのはどういうこと? しかも、3.X 系で機能しないことが分かっているなら、どうして古い26.6を入手できないようにしてしまうのさ! (Yahoo! にそこまで気を使って、ユーザーは無視かい!)



で、さらに調べてみると、SideAdvisor はバックグラウンドで結構悪さをしているらしいことも分かりました。もしかすると、Vista はそこまでチェックしてインストールを阻止したのかな? いや、IE には入ってしまったから、それはないか。。。

とにかく、またまた Vista のマシンでは使えないソフト (というか今回はアドオン) が増えてしまったということです。McAfee が SideAdvisor を Firefox 3.0.5でも使えるようにバージョンアップするまでは、使うなってことですからね。そんなに選り好みするのなら、もう使いたくなくなるのが人情ってものです。

でも、今これを書きながらちょっと思ったんですが、これは例のカスペが邪魔立てしてるんじゃないだろうか。カスペ入れてない Windows2000では問題ない訳だし。

ま、もういいや。どうにも馬鹿らしくなってきたので、SideAdvisor は忘れることにしましょう。所詮、悪質なサイトから保護してくれる訳ではなく、注意喚起するだけのものですから。



それにしても、セキュリティ関連のアプリやツールって、ちょっと態度でかいですよね。自分に合わせろって感じで。自分の守備範囲をきっちり線引きして、それ以外は知らないよ、責任持てないよっていうのは、実世界の保険も同じようなもんですけど。

そういう部分をしっかりチェックしないと、インストールしたり購入したりしてから後悔することになりかねませんね。無料のアプリやアドオンなんて、オープンソースでもない限りは、やはり裏があるってこと。今更ながら思い知らされた感じです。