また雪、、、雪解けはいつ?

昨日、いつも例会と称して毎月お邪魔している知人と電話で話をして、今月は雪でどうなるか分からないから予定がたたないね、などと言っていたんですが、今朝起きたらまさにその通りになってしまいました。昨晩のうちからずっと降りっぱなしで、ようやく融けてきた雪が、またあっという間に積もってきました。夜になっても、まだ断続的に降っています。

昨日まで、ダウンタウンでは道路わきに寄せられた雪以外はほとんど融けてなくなっていたんですが、郊外ではまだかなり残っているようです。道路は氷結して、車の運転は危なくてできない状態だそうです。

そしてまたこの雪。雪かきも大変だし、凍ってしまった雪に足を取られると大怪我をしかねません。屋根から落ちてきた雪に埋もれてしまった人もいれば、雪かきでぎっくり腰になった人もいます。中には、雪かきで亡くなった人もいると聞きました。もはや、一面の銀世界にはしゃいでいる場合ではありません。

テレビ局やネットでは、それぞれ違った予報が出てますが、まだまだ雪が続くとの見通しもあり、この先が思いやられます。

それでも、東側に比べれば、バンクーバーの雪はまだマシのようです。マリタイムと呼ばれる東海岸の地域では、連日のように50センチ、70センチの積雪が記録されています。強風の影響で停電も各地で起きており、かなり深刻な状況のようです。



カナダに移住して、今月で丸11年になります。バンクーバーは東京と変わらないほど温暖で穏やかな気候のはずだったのですが、これも気候変動の影響なんでしょうね。もう完全な雪国となってしまいました。幸運だったのは、寒さがもっと厳しい東側に住んでいなかったことでしょうか。トロントなどでは、夏は40度近くまで暑くなり、冬は氷点下30度を下回るほどの寒さに襲われています。バンクーバーは、夏こそ30度を軽く越える日が多くなりましたが、冬の寒さはまだ氷点下10度程度ですからずっとマシです。ま、氷点下10度以下は、もう何度だろうとほとんど分からないですけどね。

こんな40年振りの大雪に合わせた訳じゃないと思いますが、カナダ国営放送 (CBC) ではしつこく「An Inconvenient Truth」(不都合な事実) を放送しています。2006年の映画ですが、この時に映画の警鐘を真剣に受け止めて国レベルでの行動を起こしていれば、こんなことにはならなかったかも知れません。いや、もう遅かったかも知れませんが、少なくとも現状よりはマシだったことでしょう。

京都議定書を批准しなかった、アメリカ、オーストラリア、中国は、今もっともその影響が大きくなっていますハリケーンや洪水などで、多くの犠牲者も出ました。それでも、金儲け、軍事力の増強、対テロ戦と称した他国への干渉などを優先し、この問題にまだ有効な手を打たないのは、政治家が自分の利益しか考えていないからでしょうね。どこの国でも同じようなものですが、あまりに露骨すぎます。

世界恐慌ともいえる不況、それに伴う失業者の急増、戦争、凶悪犯罪の増加、異常気象と、まるで世紀末のような様相を呈してる気がします。今年はこんな調子で1年が続くんでしょうか。イザという時のための心がけを、普段からしておく必要を強く感じます。今年のテーマは、「生き残る」になりそうです。



ところで話はちょっとずれますが、「ゆきどけ」という言葉は、「雪が融ける」場合と「雪の季節から開放される=解き離される」場合とで使い分けするのが正しいようです。つまり、実際にそこらに積もった雪がとけることを指す場合には「融ける」を使い、長い冬の (ような) 季節・時期から抜け出すことを指す場合には「解ける」を使います。

でも、学校では「雪解け」としか教えてくれませんし、辞書などでも「解ける」を使うように書いてあるようです。こういう大雑把さがすべてにおいて浸透してしまったことも、今の問題に通じているのかも知れません。言い換えれば、教育を軽視したツケが、こうした状況を作り出す土壌になっていたのでしょう。

言葉にしても、季節にしても、もっと繊細な気持ちや心で接していれば、手遅れになる前に手を打てたのではないかと思いますが、残念ながら今はもう、手遅れのような気がします。

それでも、何とか生き抜いていかないとなりませんね。頑張りましょう。