Air Canada のサービス

いやー、だいぶ更新をさぼってしまいました。申し訳ありませんでした。

実はこの2週間程の間、日本から親族などが来てまして、案内したり、いろいろと忙しかったんです。普段のんびり過ごしているものだから、毎日分刻みとまではいかないものの、忙しいスケジュールで結構大変でした。でも、たまにはこういうのも、刺激になっていいかも知れません。

10月のカナダは天候が不安定で最近は気温の変動も大きいため、今回の旅行では天気が一番の心配の種でした。ところがトロントから入ってバンクーバーで最後の数日間の滞在を終えるまで、なんとほぼすべて快晴続きだったそうです。なんとも強運の持ち主がいるもんですね。



さて、今回こちらに来た一行は、N 旅行社のツアーを使ってきたのですが、利用した飛行機は Air Canada でした。あまりサービスがよくないことで悪評の高い航空会社ですが、噂にたがわぬ接客態度だったようです。

例えば、大きなツアーの場合、予め添乗員がカナダ入国時に必要な申告書類を配ってくれるようですが、添乗員が同乗しないツアーの場合、書類は機内でもらうことになります。しかし、Air Canada ではなかなか配ろうとせず、着陸態勢にこれから入ろうかという時間になってようやく配り始めたようで、テーブルを開くことができず記入が大変だったそうです (英語ができない人が多いので、英語のできる人がみんなの分を全部記入したため、特に大変だったとか)

また、飲み物が出された後はスチュワーデスがしばらくして片付けに来るわけですが、まだ残っているのでそのまま持っていた人がいたそうです。そして飲み干したところで、(わざわざ呼び出した訳ではなく) 通りがかったついでに片付けてもらおうと声をかえたら、こう言われたそうです。


I don't have another hand!


しかもこの時、特に両手がふさがっていた訳でもなく、冷たく言い放ったそうです。

こういう場合、せめて「Sorry」の一言でも付けるべきでしょう。乗客を小ばかにするのもいい加減にしてもらいたいものです。その上、他の用事が済んで戻ってくる訳でもなく、放っておかれたそうです。

そして帰りの便でも、申告書類にまつわる話があったそうです。それは、何と申告書類を積み忘れて機内で配ることができなかったというものです。

これ、あまりにだらしないですよね。こんなミスをする会社だと、安全運行上の点検や整備にも不安を持ってしまいます。こんなサービスしかできない会社だから、事実上破綻してしまったんでしょうね (カナダの国旗を背負っているので、国が必死に援助してますが、一度潰してもいいんじゃないでしょうか)

この他、カナダ国内の移動も Air Canada だったそうですが、国際線では無料で使えた機内のヘッドフォンが7ドルだかのチャージを取られたとか、原油高に伴うサーチャージを誤って多く徴収したのに、すでに航空券を購入した人には還元されなかったとか、とにかくトラブル続きだったようです。みんな、二度とこのエアラインは使わないと言ってました。



それに比べて、日本航空はいいですね。昔は高かったものの今はバンクーバーと東京を結ぶ直行便の中で一番安く航空券を販売してるので、最近はもっぱら日本航空しか使ってません。サービスは昔と大して変わらず、決して悪くないと思ってましたが、こうした話を聞いていると、Air Canada に比べたら天国のように思えました。

これからは、サービスの内容で人気が左右される時代なのに、半分国営の会社というのは、どこでも体質は一緒なんですね。税金を使って救済するくらいなら、もういらないと思いますよ、ホント。



そうそう、この一行はそこそこお金を持っている人たちなんですが、1人を除いて英語ができません。でも (おばさんパワーを発揮して) どこへでもどんどん乗り込んでいく行動的な人たちでもあります。ただ、さすがに英語での交渉ができないため、うまく買い物ができなかったようです。唯一自分達だけで買い物したのは、食べたくもないまずそうな、いかにも身体に悪そうなお菓子でした (それでも人に頼らず買い物をしてきたので、とても偉そうに自慢してました/笑)。

曰く、「お金はたくさんあるのに、使うところがないわ」とか言ってました。金融危機なんて、この人たちには縁のない話のようです。



ま、そんなこんなで、楽しい時間を過ごせました。紅葉もまだちょっと早かったですが、最後の方は一気に色づき始めて、いい景色を見せてあげられました。今後カナダ旅行は、温暖化の影響で10月中旬以降がベストになるかも知れませんね。  (夏もいいし、もちろん冬のスキーもいいですけど)