事故米とかについてちょっと思う

今、日本で一番話題になっているのは、金融危機は別として、たぶん事故米のことでしょうね。カビが生えていたり、残留農薬が基準値を超えていたり。それも、また中国からの米を正規ルートのものだと騙していたわけで、いかに食を扱う業者や役人が問題を深刻に捉えていないかという表れに他なりませんね。

えー、うちは韓国米を使っているんですが、結構虫喰ってたり、病気なのか、変色してたり黒い斑点があったりします。できる限り取り除いていますが、これって大丈夫なのかなぁ。まあ、何年も食べてるけど問題ないようなので、いいということにしましょう (虫喰ってるってことは、農薬がたくさんは使われてないことだと思うし)。それに、もういっぱい買いだめしてるし (汗)。

前にもちょっと書いたことがありますが、韓国米は日本の米とちがって、粘りが足りません。ぱさぱさした感じかな。なので、水を多めにし、「にがり」を数滴垂らすようにしてます。すると、かなりもちもちの、美味しいご飯が炊けます。ただ、時間を置くとまずくなるので炊きたてを食べるようにしてますが、悪くないですよ。値段も日本のお米に比べたら格安だし。

さすがに中国米はいくら安くても食べようとは思いませんが (Dim Sum =点心に行くときはどうしても食べることになりますけど)、日本のお米だって安全かどうか分からない世の中だし、可能な限り調べた上で大丈夫そうだったら、もうそれを食べるしかないですよね。あとは運を天に任せるだけ。
毎日が勝負です!



カナダではつい最近、国内最大手の加工肉メーカー Mapele Leaf 社の多くの製品からバクテリアなどが見つかり、口にした消費者が何人も亡くなっています。チーズなんかでも問題が出たりしたり、その前には米国産の野菜で死者が出たりと、とにかく何を食べていいのか分からない状況です。日本の場合は、まだ死者が出てないだけマシですよ。

ま、北米の食の問題は中国の粉ミルク事件や今回の事故米のように故意に起こされた問題ではないですが、いつどんなことで命を落とすかも知れないと思うと、本当に怖い時代だなと思います。食べ物を口にするとき、「いただきます」と言うとか感謝の気持ちを込めなさいと子供たちに教えることも、ちょっと抵抗があるんじゃないでしょうか。
「これを食べても、無事に生き延びられますように」
と教えるわけにもいかないでしょうしね (笑/いや、笑い事じゃないよ!)。

また、こういう時にいつも責任逃れをする監督当局の役人や政治家たち。この人たちは、市民を人とは思ってないんでしょうね。同じ人間に生まれてきても、人を人と思わなくなってしまった、それこそ「人ではない」ような人間は、やはり信用しないことが一番でしょうか。となると、国家は信用できないってことになりますが、実際そうだしなぁ。問題があると「やーめた」っていう人がトップにいる国だしなぁ。

ま、食の問題にしても、金融危機にしても、そのきっかけになった不動産バブルの崩壊にしても、結局は人間の金に対する貪欲さから生まれた弊害でしょう。儲けることが一番で、そのためには嘘も平気でつくし、ないものをあるようにみせて (債権なんてその一番いい例ですよ) 金を作りだす (=バブル)。株とか先物とか、どれだけ儲かるか以外の要素はすべて捨てて、それによって被害を被るかも知れない無実の人々のことを切り捨て、誰かに損をさせて自分だけ金を手にすればあとは知らないよって逃げてしまう。または、やばくなった債権を誰かにつかませて、自分だけとっとと手を引き、人の不幸をあざ笑いながらにんまりする。

こういう人間が牛耳っている資本主義社会は、まじめに働いている人が報われるような社会には絶対ならないでしょう。金 (Gold) ⇒ お金 (Money) ⇒ 信用 (株や債権) と、経済を動かす媒体の主役を儲けのために変えてきたことで、今そのツケが回ってきてるんでしょうね。

さあ、これからどうなるんでしょうか。中国やインドなどの新興勢力が力をつけ、世界経済に大きな影響を与えるようになった今、もう欧米型の信用は今までのようには通じませんよ。そろそろ、みんな気づいてもいいんじゃないでしょうかね。これまでのマクロ経済論はすでに破綻し、新しい経済理論を作る必要があると言われているなんて話も聞きましたし。



おっと、話がどんどん大きくなってしまいました。まるで、仕事帰りにちょっと一杯やって、同僚の悪口 ⇒ 上司の悪口 ⇒ 会社の悪口 ⇒ 経済の悪口 ⇒ 政治の悪口 ⇒ 国や世界の未来を語るようになっていく、悪酔いしたサラリーマンのようですね。でもそこで口にしている日本酒が事故米で作られたものだったら、洒落になりませんよ、ほんと。。。