新銀行東京の４００億円追加出資についてちょっと思う

新銀行東京に対して、都議会は４００億円追加出資を認めましたね。都民の多くは反対しているのに、石原さんは結構、強引に可決へと都議を動かしていったようです。

これが凶と出るか吉と出るかは、専門家でなくてもだいたい予想が付く訳ですが、かと言ってこのまま「やーめた」という訳にも行かないから、仕方ないというところでしょうか。まあ、清算するにも１０００億かかるという試算があるので、４００億なら安いもんだというのが言い分のようです。

でも、理由はそれだけでしょうか？石原さんが都議 (の与党) を説得するには、あまりにも弱い (消極的な) 理由です。きっと何か裏があるんじゃないでしょうかね。

ということで、勝手に「裏事情」を勘繰ってみました。

東京都は、地方自治体としてはかなり潤っている方ですよね。そのため、税収入の一部を他の地方自治体に分配されているんだと思ったのですが (つまり分け前をピンはねされているようなもの)、違ったらごめんなさい。(最近、日本の政治についてちょっと記憶があいまいなもので。。。)

で、それが正しいとしてですね*1、今回の４００億円追加出資は、それをやりたくないから、わざと失敗覚悟でやろうとしてるんじゃないでしょうか。

もう少し分かりやすく言うと、せっかくの税収を他県に取られてしまうくらいなら、例え捨て金になったとしても、都民のために使った方がいいだろうという考えです。都にとっては、どのみち目減りする予算ですから、
他県に取られるより、自分のところで落としてしまおうっていう目論見
があるんじゃないかと。

もちろん、失敗すれば責任を取る必要もある訳で、そう簡単な話じゃありませんが、変わったことを考える石原さんなら、そういう気持ちがあってもおかしくないんじゃないかなって思う訳です。そして、「自国民を守るためなら何でもあり」のアメリカよろしく、「都民の利益を優先するため」と言われれば、都議も言い返せない部分があると睨んだ訳ですよ。

むろん、これは都民にとって聞こえはいいものの、国全体としてはどうかなっていう考え方です。だから、表立って議論できるものでもない。こっそりと賛成票を得るためだけの「隠し味」です。最悪、銀行がダメになった時にも、実はこれだけ都民の利益を考えていたんだって言い訳にもなるし (石原さん信奉者からは簡単に同情してもらえそうだし)。

実は今、住所は東京にあるので、これは他人事じゃない問題なんです。でも、例えこの推論が見当はずれだったとしても、そう考えることで (都民としては) ちょっと納得も行くかなと思えます。まあ、他県としては、捨てる金があるなら困っている所に寄越せって言いたいでしょうけど、話題の道路財源とはちょっと趣旨が違いますので、(言いたいけど) あまり強くは言えないでしょう。

兎に角、国も地方も、行政では無駄が多すぎ。そして、人を殺すために莫大なお金を (日本国民に犯罪行為を乱発しているような) アメリカに「タダで」あげて、逼迫する国民生活になーんにもしてくれない福田内閣は、ちょっとひどいですよね。福田首相が先陣を切って国民から評価される政策を、就任以来１つでもしたでしょうか？

大阪府の役人もそうですが、国民や市民の生活を実感できない人たちが政をしている限り、どんどん国の未来は先細っていくんでしょうね。今回帰国して、ものすごくそう感じます。

さて、だいじょうーぶでしょうか、日本国は？

*1:仕事ではあり得ないですが、裏を取らないで話を進めてしまうのは楽でいいですね