監査法人って結構いい加減

先日、某中堅監査法人から手紙が来ました。日本から、いきなりです。別に悪いことしてないし、日本で法人登録しているわけでもないし、何でだろうと思って封を開けてみると、取引先の会社の監査をしているので、その会社における残高 (=まだ支払いしてもらってない翻訳料金) を確認して欲しいとのことでした。

んー、残高の確認ってのはいいんだけど、その前におかしい点があります。というか、ちゃんと監査する気があるんだろうかって思うようなことがです。中でもひどいと思った点を2つばかり書いておきます。



1)その手紙が届いたのは11月7日 (日本の8日) です。手紙には、書類の作成日が10月29日となっていました。まあ、ここまではいいんですが、この書類を11月2日必着で返送しろと書いてあります。。。      (無理だろ)

だいたい、投函日 (消印) も10月29日で、しかも速達とかではなく通常郵便物として出しているし (海外にね)。考えなくても、物理的に11月2日必着で返送できないことは子供でもわかるはずです。つまり、形式的に書類を発送しただけで、まともに調べるつもりはないという姿勢の現れでしょう。


2)こちらは個人のフリーランス翻訳者です。会計のプロがいる訳じゃありません (税金の申告とかは全部自分でやっているし)。なのに、日本の法人向けの書式で、何の説明も付けずに送ってきました。そこには、債権か債務かとか、勘定科目がどうだとか、がちがちの専門用語ばかりが使われています。

あのね、そんな用語知りませんよ (聞いたことくらいはあるけど)。こちとら、税務処理は全部カナダの方式で英語でやっているんだし、日本語での税務形式とか用語とかわかんないって。ちょっとした説明もないということは、(頼んでおいて) 自分で調べろってことですよね。

こっちは、その監査法人の業務を助けてあげるために時間を割いて書類を書いてあげなくちゃならないのに、あまりに不親切です。これは監査法人が相手よりも偉い立場にいると思い込んでいる証拠でしょう。偉くもなんともないんですよ、監査法人なんて。すごーく威張っているみたいだけど。



まあ、こういう監査法人が企業の税務を調べたりしているわけで、監査というものがいかにいい加減なものかというのが分かります。こんな監査法人には絶対監査してもらいたくないですよ。



ちなみに身内のいる (日本の) 会社で監査が入ったとき (違う大手の監査法人ですが)、領収書の元本を見せろと言われて差し出したら、見終わった後に、その監査の人が
元本を全部シュレッダーにかけてしまった
事件がありました。あり得ない! あり得ない!

こんなやつら、とてもプロの集団とは言えません。監査法人にこそ、業務監査を受させるべきじゃないでしょうかね。



まったく、余計な仕事増やさないでもらいたいです。監査とかだけじゃなくて、社会保険庁とかでもずさんな処理をしてきた訳だし、そういう機関の人間はもっとちゃんとしてもらいたいもんです。

何か、世の中間違いだらけですね。21世紀こそ、世紀末を迎える時代なのかなぁ。    (ちょっと大げさか)