「市町村の窓口は信用ならない」は誰の意見?

いやー、長い仕事がようやく終わりました。今回はいろいろトラブルが相次いだため、かなり苦戦しました。他の仕事も間に入っていたし、一時はどうなることかと思ったほどです。いつも仕事がくると、全体の量から見直しや予備の時間を含め、毎日進めるべき量を割り出してやっているんですが、今回も予備の時間がなかったらアウトでした。

まあ、終わったからとりあえず良しとしましょう。

というか、バンクーバーはとにかく寒いんですよ、この頃。秋分の日を迎えたあたりから急激に気温が下がり、ここ数日は最高気温もせいぜい12度くらいにしかならず、雨や曇りで昼間でも薄暗い日が続いています。完全に冬の天候パターン。さすがに暖房を入れようか迷いました。     (予報によっては、今週金曜日の最低気温は零度だとか)

ただ、(今まで何度も書いたように) ここで暖炉に火を入れたら、この先もっと寒くなったとき困ります。なので、時々お湯を沸かして暖を取ったりしてました。でもよく考えると、うちはガスコンロなので、暖炉の火を入れているのと大差ないんですよね。だったら暖房入れても同じか。    (これって負けですか?)


さて、またまた余談が長くなりましたが、日本では桝添え 舛添さんの発言が物議を醸しているようですね。なになに、「社保庁は信用ならない。市町村の窓口はもっと信用ならない」と記者団におっしゃったとか。

これに対して、倉吉市長は「鳥取県では過去にも(横領は)一件もない」と抗議文をわざわざ送ったそうですね。

あの、桝添え 舛添さんが言っている意味、分かってるんでしょうか? 別に鳥取県が悪いと言って訳じゃないですよね。それに、この発言を聞いて、支払いをしている国民、横領された側の国民、おにぎりさえ食べられずに飢え死にさせられた人権無視を目の当たりにした国民は、桝添え 舛添さんに怒りを覚えたでしょうか? どちらかというと、行政をつかさどる役人のひどさに怒りを覚えていると思いますけどね。

政治家、官僚、役人。この人たちは国民から取り上げた税金を使っているという意識は全然ないように見えますし、実際に横領した役人仲間をきちんと罰してなかったりしてる訳ですよね。それも、半端じゃない数の役人や官僚、政治家がやっている訳です。

政治家なんか、これだけ騒がれているにも関わらず、叩いても叩いても埃がなくなることはない。何か問題が見つかれば、「知らなかった」とか「すべて秘書に任している」とか「すぐに訂正した」と釈明して済むと思っているし、実際そうでしょ?

国民をバカにするのもいい加減にしてくださいよ、って、何度も言わせないでくださいよ。



で、倉吉市長は、もし鳥取県で窓口の対応が不適切なために県民や市民が迷惑を被った場合、
責任取れるんでしょうね?
そこまで言い切ったんだし。

市の職員の全員が、皆善良で、献身的に市民のために働いて、仕事中にネットを見て遊んでいたり、不要な宴会なんかに予算を割いたり (もちろん宴会の予定を立てるために業務時間を使ったりせず)、平日しかやってない窓口にたくさんの人が仕事を休んで来ていても、お昼になったら一切取り合わない、5時になったら「明日また来てください」なんてこと、平気で言うことは絶対にあり得ないと、あなたは言い切れるんでしょうね。何せ、国民の気持ちを代弁した大臣に向かって、わざわざ発言を取り消せと手紙をしたためたわけですから。

でも、その手紙をしたためたのは、もちろん公務時間中に、他の仕事をそっちのけでしてたんしょうね。それを公表するための時間も、マスコミに連絡するための時間も、その費用も人件費も、すべて税金使ってやったんですよね。とてもじゃいけど、市民のためになる業務だと言えませんよね? それで市民は「さすが市長さんだ」と思ってくれるんでしょうか? 市長の「税金から給料をもらっている」仕事は信用できないと、下手したらあなたが言われかねませんよ。



そりゃね、悪いことしてない役人だってもちろんいるでしょう。そういう人達は、桝添 舛添さんの発言に気を悪くするかも知れませんよ。

でも、
仕事を真面目にするは当たり前のことであって、威張ることじゃない。
ちゃんと仕事するのは、その対価である給料をもらっている以上 (つまり「プロ」である以上)、偉そうに言うことじゃないという理屈 (というか、民間社会での常識) を、役人さんは分かってないんでしょうね。行政は税金を払っている国民や市民へのサービスであって、「俺様が庶民にやってあげている」ことじゃないんですよ。



役人の人達は、警官の不祥事が相次いだとき、警察に不信感を抱かなかったでしょうか? 保険会社の不払いが表面化したとき、自分の使っている保険会社に疑いをかけなかったでしょうか? 学校の教師が問題を起こしたとき、自分の子供達の担任にきつい眼差しを向けなかったでしょうか? 一部の「悪」の仕業を見て、その業界に疑義をこれっぽっちも持たないなんて、
役人はそんなに出来た人達なんでしょうか?

もし、「そんなこと一切しなかった。思わなかった。疑うなんてとんでもない」と言い切れるなら、桝添 舛添さんの言葉に怒り心頭でも、その気持ちは理解できますよ。でもね、そうじゃないでしょ? 役所の人って、民間企業では使えないような仕事振りの人が多いし (そのくせ給料や退職金は多い)、自分達の仕事もしないで Wikipedia の悪口を書き換えたりしているような人もいる訳でしょ?

このブログでも、政治とか行政についてちょっと文句を書くと、すぐに役所の誰かがアクセスしてきますよ。全国の市町村はもちろん、省庁からのアクセスも多いし、一番吃驚したのは、安倍さんが辞任したことについて書いたその日、
忙しいはずの衆議院からアクセスがあった
のには呆れました。こんな個人のブログをチェックしている暇があるなら、他にやることあるでしょ? 議員会館に務めている役人なのか、誰か政治家の秘書なのか、密かに情報を集めるために (税金使って作った) ソフトで自動アクセスしているのかは知りませんが、やっぱりそういう税金で喰っている人達って一般人の感覚とは違うんですね (もしくは暇なのか)。



結局、税金から給料をもらう人達は、自分達のことを棚に上げて人の批判をし、仕事をさぼってネットを見たり宴会したり研修の名のもとに旅行に出かけたり、困っている人のサービスを無理やり打ち切って支出を減らす実績をあげたと自我自賛し、問題が起きても身内でなあなあに済ませ、表面化してマスコミに叩かれると「知らなかった」で済まそうとする。NHK だって、公人扱いの相撲境界だって、やはり同じ。みんな自分達にだけ甘い。その最たるものが安倍さんの「ぼくちゃんもう辞める」でしょ。これだけのことされて、桝添 舛添さんが口にしたことにどれだけの人が「よく言ってくれた」と思ったことか。

でも、役人はそういうことは、全然気にならないんでしょうね。



倉吉市長や、それに続いて同じような発言をしている行政人たちは、
誰の方を見て、そういう言動を取っているんですか?
国民や市民のためを思ってやっていることではないですよね。誰のため? 桝添 舛添さんの「市町村の窓口は信用ならない」は、誰の意見だと思うんですか? そういうこと、ちゃんと説明してもらいたいもんですね。

それから、国民や市民のためにやっているんじゃないのなら、税金からもらっている給料に相当する業務時間を使わないでやってください。それくらいのこと、中学生でも分かることですよね。公務時間に仕事以外のことをしているのなら、給料泥棒ですから。ちっちゃいけど、りっぱな犯罪ですから。分かってますか、倉吉市長さん。



はぁ、日本の政治って、行政って。永谷園の昔流行った CM じゃないけど、「大人って、大人って」ていう感じですよ、まったく。     (あの CM 好きだったなぁ)