天候めちゃくちゃ

昨日、カナダドルのことについて書きましたが、大荒れなのは金融業界だけではありません。カナダ、いや、北米の気候はもうめちゃくちゃです。

毎年この時期には、暑さや乾燥のために山火事が沢山起きている頃なんですが (カナダは毎年400件ほどの山火事があります)、今年はちょっと事情が違うようです。まあ、山火事が減っているのはいいことですが、極端な天候の変化に、人間様はついていけませんよ。



まず、3日前から今日までのここ4日ほどの天候などを見てみると、こんな感じです。

  • 3日前:晴れ。ほとんど雲ひとつなく、強い日差し。風はそこそこ涼しいが、南向きの部屋ではかなりの高温になる。室内の温度は (南向き、ほぼ前面ガラス張りのソラリウムで) 30度ほど。
  • 2日前:雨が降ったり止んだり。時折激しい雨。お隣のバーナビー市ではにわか雪が降り、バンクーバー近郊各地では激しい雷や雹も観測される。気温は15度ほどで、室内もほぼ同じ。
  • 1日前:快晴。風は割と涼しいが日差しが強いため、室内は30度弱まで気温があがる。外気温は20度ちょっとだが、長袖だと汗ばむほど。
  • 今日:雨。午後になり曇りになるが、気温は1日中12度ほど。室内も寒く、暖房こそ入れていないが、お湯を沸かしたりお茶を飲んで暖を取る。


これ、わずか4日間の変化ですよ。しかも、2日前には (隣の市で一時的ですが) 雪が降ったりしてるし。不安定な寒気団が山を越えて入ってきたせいらしいですが、こんなに激しい変化はカナダに移住してきて初めての経験です。すごすぎです。まるで山の天気です。     (実際、カナディアン・ロッキーではこんな感じでした。)



予報では、来週にはまた30度近くまで気温が上がるとか。まあ、外れる確率の方が高い予報なのでどうなるかは分かりませんが、部屋の中で3枚 (うち1枚はフリース) も着ているにもかかわらず、まだまだ扇風機は仕舞えません。

日本も異常に暑い夏だったようですし、厳しい残暑もまだ続いているようですが、アップダウンが激しいよりは、ずっと暑い方がましかも知れませんね。アリゾナにいた時は、とにかくずっと暑かったけど、そんなに大変だと思わなかったし (夏は50度いきますよ)



ふと思ったんですが、北米で問題になっているミツバチの大量死は、こうした気候の変化も影響してるんじゃないでしょうか。こちらのある雑誌に書かれていたんですが、北米の養蜂はかなりの長距離 (南はテキサスやフロリダから、北はワシントンまで) を移動しながら行うんですよ。そのため、様々な病気に耐えられるように抗生物質を使ったり、受粉させる植物にも薬を撒いているんだそうです。

そのうちに耐性菌ができて、ミツバチに感染してしまった。

さらに、受粉を効率よくさせるために、ミツバチを放すときには、周りに別の植物がないように処理するそうです。つまりミツバチは、与えられた植物だけの蜜を集めることになり、バランスの悪い食事しかできないんですね。人間に例えると、肉だけとか、キャベツだけとかみたいな。

そして長距離の移動によるストレスも重なり、ちょっとした環境の変化にも対応できなくなってしまったようです。

そんなミツバチたちに襲い掛かっているのが、最近の異常気象。服を着たり脱いだりすることもできず、暖房や冷房も使えないミツバチたちは、そりゃひとたまりもないはずです。急な雨や雹が降れば、それだけで命取りになるし。

たまたま雑誌の記事から思いついただけですけど、ミツバチの大量死は、こうした気候変動や、人間の手によって人間に都合よく変えられてしまった自然が引き起こしたものじゃないでしょうか。何か、気の毒ですよね。



話がすごーく飛んでしまったのですが、この異常気象はこれからどうなっていくんでしょうか。良くなる兆しは見えないみたいだし、人間に対する天罰として耐えるしかないんでしょうかね。

今夜もちょっと冷えてきました。やっぱり暖房入れようかなぁ。でも今から暖房入れたら、冬は耐えられなくなりそうだしなぁ。   困った困った。