カナダドル、強すぎ!

何なんですか、この為替レートは。カナダドル1ドルに対して、米ドルが99セントとかになってますよ。もう、ほとんど同じです。というより、もうじきカナダドルの方が高くなってしまいますね、これは。

10年前、渡加直前の頃の為替レートは、カナダドル1ドルが米ドルの65セントくらいでした。日本円に対しても、カナダドル1ドルが60円台でしたよ。永住してからもしばらくはその程度のレートだったんですが、ここ数年で一気にカナダドルが強くなりました。いったいどうなっているんだか。



まあ、経済的、政治的な要因を挙げれば分からなくはないですが、気持ちとしては素直に受け入れられませんよ。だって、
日本円でもらっている収入が実質的に目減りしている
んですから。もの凄い金額ですよ、この減り方は。



確かにね、カナダは今好景気と言えます。とくにバンクーバーはオリンピックに向けた特需に沸いているので、仕事もたくさんあるし、給料も上がっています。でも、物価も上がってきたし、どちらかと言うと弊害の方が多い。

現在ダウンタウンをはじめとして、バンクーバー周辺、いや、カナダの主な都市部では、住宅やコンドミニアムが飛ぶように売れてます。しかも、日本円にして億を越える金額の世帯が。で、実際に買っているのは誰かというと、お金持ちの中国人やアメリカ人。その多くが、自分達が住むためでなく、投資目的です。

つまり、そこに住むために買いたい人が買えず、高い家賃を払って住まないとならない状況になってます。



そりゃ、お金があれば買いたいですが、もう一般の人にはちょっと手が出せない価格になってきました。数年前の倍以上になってるんですから。買うならかなり郊外にいかないとならない。でもそうすると仕事や学校に影響が出るし。。。

うちは値上がりが始まる前に買ったからその点はまだ良かったのですが、周りに高級コンドミニアムがにょきにょき建ってきたので、それに吊られて土地・不動産の価格が上がり、当然のことながら不動産税が上がっています。これだけでも大きな負担ですよ。
税金が数年で約倍になるんですから。
かと言って、ここを売っても次を買う余裕はないし、結局どこかで家賃なりモーゲージ (住宅ローン) を払わなくちゃならないんだし。。。



あーあ、バンクーバーでオリンピックなんかやることにならなければ、もう少しマシな状況だったんでしょうけどねー。2010年の冬が終わるまでは、まだまだカナダ経済は強くなるでしょう。アメリカのサブプライム問題なんかも、こちらであまり影響ないしなぁ。早く2010年が終わらないかなぁ。

何とか、それまで持ちこたえなければ。何とか。