テロ対策特別措置法の延長問題についてちょっと思う

(注意:後半に後から付け足した部分があります)


安倍さん、とうとう言っちゃいましたね。テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動が継続できなければ
「職責にしがみつくということはない」と。

まあ、勝手に「対外公約」とか言ってブッシュ大統領に約束しちゃった訳ですからね。法案を通すとか、法律を審議するのは、あくまで立法府の国会がやること。首相は立法権持ってないんだから、法案を通すことを公約するのは、力でねじ伏せるというこれまでの自民党のやり方がまだ通用すると考えている証拠でしょう。

政治と金の問題の時のように、責任は自分にあるとか言いながら結局周りの首を挿げ替えただけで自分はデンとして動かなかった人ですから、今度も本気で責任取るつもりがあるんでしょうか。とても、とても疑問です。

それとも、もうここまで引っ張ってしまったから、適当な大きな理由をつけて、少しでも「正義のために頑張ったが野党の反対で (つまりあくまで悪者は野党で) ひきずりおろされた」と言い訳して辞めたいんでしょうか。

これまでに責任を取って辞めていれば、かばう内容が1つもなかった訳ですが、この問題での引責なら、後々「安倍首相は世界貢献のために尽力したが、国内の反対派のために退陣した」とされ、年金やお金の問題のせいで引責したと思われないで済むと思っているんでしょうか。何か、あり得る気がします。



テロに対する国際的な取り組みに反対する人はいないと思います。でも、それが本当に「国際的に合意を得た、真に世界の人々のための取り組み」なのかどうか、国民には疑問な点が多々ある訳ですよ。

米英主導で、国連の合意なんていらないよという戦いが、アメリカでは「米国民のため」という言葉で反対派を押さえ込んできた訳です。対外的には、世界をテロから救うためと言っていますが、結局は自国民や、「アメリカの利益」と、「アメリカに付いていくことで得られる利益」のためじゃないでしょうか。少なくとも、そういう部分は多分にあると思います。



で、日本では、この取り組みに反対している人が多い訳です。それは、テロとの戦い自体を否定している訳じゃなくて、アメリカのやり方、そして、そのアメリカにホイホイと付いていき、いかにも国際貢献しているような姿勢を見せたい日本の首脳と自民党のやり方に納得できないからです。結局ロクに成果も出せてないし

政治と金の問題や年金の問題でもきちんとした説明責任を果たせず、事務的なミスがあったと釈明すれば問題ないと思っている (=故意でなくてもミスなら税金の無駄遣いだって許されると考えている) ような人たちが、強引に「数の力」で成立させたテロ対策特別措置法をそのまま延長しようなんて、誰が「うん」と言いますか。

そして、今まで数の力で押し切ってきたのに、逆に数が少なくなってしまった参議院では、これまでの自分達の行いを棚上げして、民主党の強硬姿勢を批難しまくりました。でもそれも効果がなく、世論も味方に付けられず、今度は「押してもだめなら引いてみろ」戦法に転じるなど、
見苦しい
ったらありゃしないですよ。しかもここでも、国民の意見は無視ですからね。民主党を説得させることだけしか眼中にないようです。



アメリカ側もちょっと日本人をバカにしてませんか? インド洋での給油活動についてシーファー駐日米大使が、「米国の艦船に関してはあまり重要ではないが、英国やパキスタンの艦船にとっては死活的に重要だ」(朝日新聞より) とか発言して、何としてでも延長させようとしてますね。

もしもし?「英国やパキスタンの艦船にとっては死活的に重要」というのなら、肝心の英国やパキスタンから陳情やら要請が来ているはずですが、そんな話は全然聞きませんよね。ね? それは何故ですか? 取ってつけたような理由だからじゃないですか?

それに、「米国の艦船に関してはあまり重要ではない」なら、そんなにこだわらなくてもいいでしょう。これは日本国内の法律に関する問題なのだから、横から口出ししないでもらいたいものです。偉そうに。



それにしても、ここまでひどい内閣を作り、何ひとつ成果を出せずに泥沼に入り、責任を一番取らなくちゃならない人がいつまでも居座り、それを強く言う者のいない自民党政権って、本当に先進国の政治体勢なんでしょうか。。。海外から見ていると、「何なの、日本て?」としか感じられません。



安倍さんも他の自民党の政治家も、政 (まつりごと) を「お祭り」ごとと間違えているんじゃないでしょうね。



みなさんは、この人たちを信じて自分たちの未来を委ねること、できますか?

大勢の人が年金の問題で苦しみ、働き盛りの人が職や家を失い、その一方で政治家や官僚がお金に汚いことを平気でした上で、バレても開き直ったり処分されなかったり。日本は民主主義の国じゃなかったんですかね。どうやら違うようですね。



(あー、今めちゃくちゃ忙しいのに、あまりに頭にきたので文句たくさん書いちゃいましたよ。政治家と違ってお金に不自由してない訳じゃないから、仕事しなくちゃ!)



↓ ここからは、後から付け足した部分です。↓

こうやって退陣論を張るのは、ある意味遅いくらいで、みんな待っていたという感じだと思うのですが、この前内閣改造したばかりで、せっかく張り切ってこれまでの失態を正し、まともな政治に戻そうとしている舛添さんたち新大臣は、
もう用済み
になってしまうということですね。

これ、とても失礼なことじゃないですか? やる気をなくせと言ってるようなもんですよね。

それとも、舛添さんたちが思った以上に頑張ってしまい、自分の意図しない方向に進んでしまいそうな気配がしてるから (つまりこれ以上やられると自分の政治生命が危うくなるから)、「だったらこのまま一緒につぶしてしまえ」ってことでしょうか。

誰がこんな人を首相にしたんですか、自民党さん?
もう、いい加減にしてくれませんか?