教育の大切さ

性質の悪い風邪にかかってしまい、一週間以上経った今もまだ咳や鼻水、痰 (汚い話ですみません) で苦しんでます。こんなに長い間治らないことは今までになかったなぁ。歳をとったということでしょうかしらん。

まあ、風邪を引いていても仕事はそこそこやらねばならないし、新しい取引先に出す請求書を作らないとならなかったりして、なかなか空を休められないということもありますけどね。でも、いずれにしても体力が落ちているってことでしょう。少し運動しなければ。

さて、最近の IT ニュースを見ると、スパム・メールの増加が止まらないようですね。スパム送信者はスパム・フィルタにひっかからないような手口を次々と考えだし、ネットワーク帯域幅を浪費して、メール受信ボックスを一杯にしてしまいます。

発信元は、中国、東欧、イスラエル、北米が大半らしいですが、発信者を突き止めたところで、すぐに後からたくさんの「後継者」が現れます。とてもスパム・メールがなくなる気配はないですね。

じゃあ、どうすればいいのか?

ま、現状としては、事態を受け入れて、フィルタをすり抜けたスパム・メールを受信メール・ボックスからちまちま手作業で取り除くしかないでしょう。

で、きっとこう言う人がいるはずです。

誰か何とかしろよ。技術者はちゃんと仕事しろよ」なんてね。

でも、これは間違ってます。技術がいくら進歩しても、それを悪用する人は後を絶ちません。だからこそ、年々技術が向上しているにも関わらず、それを凌ぐ勢いでスパム・メールが増えてきている訳ですから。

ここで大切なことは、技術に頼るのではなくて、一人ひとりの取り組む姿勢です。地球温暖化防止には、企業や国の取り組みだけでは間に合わないため、個人の小さな心がけが大きな力となることがようやく周知されてきましたが、スパム・メールの撲滅も同じなんです。

つまり、スパムにひっかからないように一人ひとりが気をつけることが大事なんです。

とは言うものの、言葉巧みな文面で「もしや?」とか思ってしまう人は必ずいます。だからこそ、それを未然に防ぐための
教育
が必要なんです。

でも、学校でそんなことを先生から教わった人はいますか? たぶん居ないでしょうね。地球温暖化防止対策のための心がけを教わった人もいないでしょう。社会に出て、一度も使わないような公式を覚えたり、生徒が興味を示さないような教え方で「先生面」している教師がいたり。。。

教育の現場では、もっと「役に立つ」情報を伝えるべきじゃないかって思いますね。会社の経営の仕組みとか、銀行でローンを組む場合のポイントとか、人に嫌われないためのマナーとか、取引先との商談をうまく進めるための話術とか。こういうことは、学校を出てから必要になって、慌てて専門家の指導を受けたりするんですよ。高いお金を出して。

でも、学校でそのさわりだけでも教えてもらっていたら、自分で対処できるようになると思うんですよね。それで時間もお金も節約できる。

世の中で起きている大変なことは、真の教育が行き届いてないから防げないということに、もっと気付くべきじゃないでしょうか。先日の銃乱射事件だって、もしかしたら教育次第で防げた可能性だってあると思います。この場合は、先生云々ではなくて、教育現場の「環境」が問題となるでしょうが。

そんなことを思っていたら、昨日朝日コムにこんな記事が出てました。

ロシア国民の3割、天動説信じる 「恐竜時代に人類」も

21世紀のこの時代に、天動説を本気で信じる人が先進国のロシアでこんなに沢山いるとは。そしてその記事には、こうも書かれています。

放射能に汚染された牛乳は煮沸すれば飲んでも安全」との回答が14%、「人類は恐竜時代に既に出現していた」との回答が30%

これは明らかに教育がちゃんとできてない証拠です。もちろん日本だってアメリカにだって、真面目に授業を受けなかったから「地球には月が7つある」とか「日本て中国のどこ?」とか平気で言う人もいますが、それは個人的な怠慢が原因です。教育の現場で間違ったこをと教えていたり、学ぶ機会を与えられなかった訳じゃないと思います。

まあ、宗教的な考えから、進化論を否定してアダムとイブの世界観を高校で教えるなんてことをアメリカはやってたりしますが、これもどうかと思いますねー。

結局、どんなに時代が進んでも、どんなに科学が発展しても、きちんとした教育がなされないと意味が無いってことです。大学全入時代と言われている日本は、学生を「お客様」として優遇しているようですが、きっといつかそのツケが回ってくると思いますよ。