新しい夏時間のせいで面倒な日々

2年前、アメリカは「2005年エネルギー政策法」を議会で承認し、それを受けて今年から夏時間 (DST) の延長が実施されました。なーんにも事前に調整などの連絡を受けてなかったカナダは、そのとばっちりを受け、文句を言いながらもそれに合わせて夏時間の開始時期を繰り上げました。3月の第2日曜日 (3月11日) から始まっています。ちなみに終了は、11月の第1日曜日 (11月4日) です (日付けは今年の場合)。

で、バンクーバーのある BC 州も当然、アメリカに合わせて今週から DST になっています。でもこのことは、アメリカでの話であってカナダには関係ないと思い込んでしまい、知らない人も相当いました (← はい、そうです、その一人です)

そういう人は、しばらくの間、世間とは1時間ずれて生活していたんです。おかげでテレビの映画、録画時間がずれて台無しでした (泣)。

さすがに一週間近くも経つとそれに気付かない人はいなくなりますが、困ったことがおきました。パソコンの時間です。ちゃんとパソコンの時間を DST に合わせていても、メールの着信時間とかが標準時のままで表示されるんですよ。あと、毎朝 NTP サーバー (インターネット上の時刻合わせに使うサーバー) にアクセスして時間を合わせているんですが、これをやると1時間前にもどってしまうし。だからメールが来た時間とか、ほんの一瞬ですが混乱して訳わからなくなることがあります。

米国製のソフトばかりを使っていれば修正ソフトとか結構あるみたいなんですが、日本のものや大手メーカー品でない場合は対応してないことが多いので、いろいろ困る訳です。しかも、某マ●クロソフト社が出した修正パッチは不具合があって大混乱を招いているし、不具合がなかっとしても、Windows 2000とかにはサポート延長プログラムを購入したユーザーにしか配布しないというどケチぶりだし。

いくらサポート期間が終わったからと言っても、自社製品に対して責任放棄するってのはどうですかね。しかも、わざわざ改めて開発する訳じゃなくて、もう手元にあるもんなんだから、それを分けてあげるくらいの気持ちになれないんですかね (なれないんでしょうね、この会社は)

だいたい、まだまだ大雪が降っている地域だってあるんだから、何もこんなに早く DST を導入しなくたっていいじゃないですか。準備期間だって短かったし、何でそんなに慌てて変更したんだろうか。本当にアメリカって、ロクなことしませよ。カナダも、もっと毅然とした態度で臨めばよかったのに。でもそうすると、余計混乱したでしょうけどね。改正前でさえ、その習慣に慣れているはずの北米人が間違えたりしてたんですから。

ま、こういった混乱が起きることは予想されていたし、毎日パソコンの時間を1時間変えるのも3週間だけのことだし (DST の終わりにも1週間ありますけど)、ヘタなことをするより地道に対応した方が安心です。某マイク●ソフト社のようなケチで意地悪をする会社の製品を使いたくない理由も、また1つ増えたし。

嗚呼、21世紀の IT は、とっても便利になりましたね。人が機械に合わせていればいいんですから。