インターネット・ラジオ

昔からよくラジオは聞くのですが、インターネット・ラジオはあまり聞いてませんでした。というのは、「さほど音質がよくないから」という偉そうな理由ではなくて、ストリーミングによるデータ転送量が、ISP で規定されている量を超えてしまう可能性があるからです。

もちろん、インターネット・ラジオだけで越える訳じゃないのですが、仕事上かなり大きなデータをやり取りすることが多く、それだけで制限越えてないか冷や冷やしたりしてるからです。

で、でも、ちょっといいものを見つけてしまったので、これからインターネット・ラジオをもっと聞くかも知れません。そのいいものとは、インターネット・ラジオから流れてくる曲を、タグなどをつけて MP3 ファイルとして落としてくれるソフトです。曲はちゃんと1曲ごとに分かれて保存されます。始まりと終わりは綺麗に切れている訳ではないのですが、タダで曲を聴けるのだから文句は言えません。そのソフトも、機能限定版であれば無料ですし。

このソフト、実はいろいろ似たようなものがあるらしいのですが、Mac OS X 用の「Stream Ripper X」と Windows 用の「Station Ripper」あたりが人気のようです。最初は Mac の方で試したのですが、何故かうまくいかなかったので、Windows でやってみました。

Windows 用の Station Ripper は、ダウンロード&インストール後に起動させると、StationRipper Portal ページが表示されます。でも Shoutcast というリンクをクリックしてラジオ局を検索すれば、日本語の局も選べます。検索窓に「JPOP」と入れて [Go] ボタンをクリックすれば、日本語の曲を流しているたくさんのラジオ局が出てきます。好きな局が見つかったら、[Tune In!] ボタンを押すと録音が始まります。後は自動的に曲の MP3 ファイルが出来上がるとう次第。お望みなら、何時間でも勝手に録音しておいてくれます。

Station Ripper を無料で使うには、同時に録音する局を2つまでに制限します。まあ、特に問題はないでしょう。もちろんラジオを聞きながら曲を落とすこともできます。それから、他の作業をしている時に黙々と録音させておくことができるので、うっかりするとハードディスクが一杯になってしまうかも。でも、ダウンロードファイル数やサイズ数の上限も指定できるそうなので (まだ試してないですが)、その心配もないようです。

問題は、これが著作権侵害にあたらないのかどうかという事ですが、結構前からあるソフトで、訴えられた様子もないようなため、問題を回避しているのかも知れません (詳細は分かりません)。まあ、CD に比べたらかなり音質は悪いし、自分の好きな曲を選んで聞ける訳でもないし、聞いて本当に欲しいと思ったらちゃんと買うでしょうからね。購買意欲をそそるための、いい宣伝になっているのかも知れません。

まあ、世の中いろいろと便利なものが出てきたなと改めて思いました。特に海外にいると、日本の曲が懐かしくなって聞きたいと思うのですが、手持ちの曲以外はなかなか聞けません。たまに帰国しても、どの曲がいいのか分からないので、失敗したら嫌だなと思って買わないこともしばしば。でも、Station Ripper で予め流行りの曲や気に入った曲をチェックしておけば、失敗のない買い物ができるでしょう。いい時代になりました。