安部 安倍総理って

カナダに長く住んでいるもので、今度首相になった 安部 安倍さんがどんな人か、いま一つよく分かりません。家柄は政治家として血統書つきですが、実力の方はどうなんでしょうかね。

先日正式に首相に指名された時、カナダでは4番目くらいの重要度で放送されてました。最初の2つは忘れましたが、3番目は、引退を表明しているブレア英首相のさよなら演説みたいのが紹介されていました。つまり、ブレア首相の演説の方が、日本の首相就任よりも大事だと思われている訳です。

でも、こちらにいると、確かにそんな感じです。日本での人気はかなり高いようですが、はっきりした政策が見えないのに、何故それほど支持率が集まるのか? かなり疑問です。他に誰もいないからというのが大半でしょうか?

一つ期待できるのは、北朝鮮拉致問題でこれまでよりは成果を挙げられるのではないかということです。これだけは期待します。でも、後はどうなんでしょう。特に靖国の問題は、態度もあいまいだし。大丈夫なのかな、この人。

閣僚については、ほとんど知らない人ばかりなので、関心がないというのが本音です。ある程度分かる人なら政治に興味や期待も出てきますが、知っている人はほんの数人。それも、派閥に割り振った人事へ戻ってしまったし。この時点で、派閥や抵抗勢力に一人で向かっていく力はないんだろうなって感じました。派閥も、上手に操れるだけの力がある首相なら悪くはないのかも知れませんが、今や派閥に動かされているようですしね。

こうなると、野党がどう出るか。民主党も頼りない部分はありますが、リーダーだけを見るとまだ小沢さんの方が力はありそうです。昔はかなり傲慢でしたが、最近はだいぶ丸くなってきたし、リーダーの器ではあります。今の自民党には、この小沢さんをはじめ、都知事や選挙に負けた元長野県知事くらいのカリスマ性やリーダーシップを持つ人がいません。小粒な政治家ばかりですねー。外から見ていると、余計にそう感じます。

日本の政治が面白くなるのか、官僚的な色合いを増すのか、国際社会から信頼を回復できるのか、次の選挙の結果次第でしょう。どうなるのかなぁ。カナダの首相も同じように頼りないので、日本では頑張ってもらいたいです。