タバコの投げ捨て

最近、カナダでもマナーの低下がひどいように思われます。タイトルのタバコの投げ捨てですが、これ、路上での話ではありません。もちろん路上にポイ捨てする人も多いのですが、高層マンション (コンド) の上階から下に向かっての投げ捨てです。うちのベランダにも、何度か吸い殻が落ちていました。そして一昨日の朝も見つけました。

ベランダには、植物や板切れなど、燃えやすいものを置いてあるところもあります。ここに吸い殻が直撃して火事になったらどうするつもりでしょうか? すぐ横に人がいる訳ですから、未必の故意による殺人ですよね。こういうことが繰り返しされていることに唖然とします。

先日も書きましたが、騒音などはマナー低下の好例でしょう。朝早くから夜中過ぎまで、ガンガンに音楽をかけたり、平日も含めて室内で日曜大工をしてみたり、フロアリングの床の上を平気で長時間ヒールで動き回ってみたり。一軒家なら文句いいません。でも、集合住宅でこれを平気でやるという神経が理解できません。

知り合いから聞いた話では、近所のアジア系の老女が、わざわざ袋に入れて持ってきたゴミを知人宅の前に並べていたそうです。たまたまその時に外に出たので目が合うと、その老女はにっこり笑いながらゴミを袋に戻して帰っていったそうです。その老女のお宅の若い夫婦はそんなことしないらしいですが、お年よりにはそういうことを平気でされる方もいるとか。その知人の娘さんのお宅でも似たようなことをされたそうです。マナー低下は、年齢だけの問題ではないようです。

カナダやアメリカでは、ポイ捨てのタバコや空き缶などは、拾って自分のものにする人が結構います。おかげで綺麗になるのですが、それに慣れて何でもポイ捨てしてしまう人が増えているのかも知れません。条例などは日本より厳しいはずなんですが、多国籍な人種の集まる国では、なかなか統一された概念というものが育たないのなだと実感しています。2010年のオリンピックに向けて、この傾向はますます強まるのでしょうね。

もっとも、都会を離れればもっと暮らしやすい環境なのでしょうけど、ダウンタウンに住んでいる以上はこうした文化の違いを受け入れるしかありません。「住めば都」と言いますが、海外では必ずしも当てはまらないのですね。住宅ローンが払い終わったら (←いつになることやら)、次は静かでマナーのいいところを探したいと思います。果たして、そんなところが見つかるかどうか、非常に疑問ですが。