ガングリオン

先日コメントを頂いた Riko さんのサイト「Still Creek のほとりで」に耳垢には効能があるとコメントを書き込んだのですが、無駄なようで重要な働きをもつものが身体にはたくさんあるんだろうなと感じました。

耳垢には、虫が嫌がる成分が含まれています。酸性で殺菌効果がある物質だからだそうです。これによって虫が侵入してくるのを防いでくれている訳ですね。また、適度な湿気を保ち、傷つかないように保護してくれる役割もあるようです。なので、耳垢をあまり取り過ぎるのは良くないとのこと。また、耳垢にはドライタイプとウェットタイプがあるそうで、それに応じて耳掃除の仕方も変える必要があるみたいです。

昔は盲腸になると、とにかく切除してしまうことが治療でした。でも最近は、盲腸にもホルモンか何かを調節する機能があるらしいという研究結果が出たことを受けて、なるべく薬で炎症を抑えるようにしているようです。いわゆる「薬で散らす」という方法ですね。医学についてはど素人なので、あまり偉そうなことは書けないのですが、子供の頃から「散らす」ってどういうことだろうって不思議に思ってました。どうしてもっと一般の人に分かりやすい表現や説明をしてくれないんでしょうね。

で、耳垢も盲腸も、一見何の役にも立たなそうなものが実は重要な働きをしているってことなのですが、腫瘍はどうなんでしょうか? 腫瘍の代表格は「ガン」ですね。これは悪性の場合には命に関わりますから、役に立っているとは言えないでしょう。では、良性腫瘍の場合はどうなんでしょうか?

怪獣みたいな「ガングリオン」という病名があります。これは良性の腫瘍で、手首や足首、指の関節部分などにぽっこりできる腫瘍です。何でも、中にはコラーゲンの塊がつまっているそうで、見た目が気になったり大きくなりすぎて痛みがある場合を除いては、放っておけばいいそうです。ちなみに昔は無理やり潰していたようですが、これには科学的根拠がない上、怪我をする恐れがあるのでやらない方がいいとされています。痛みがあれば、医者で注射により中身を抜いてもらうこともできます。ただし、根治は非常に難しいんだそうです。

実は、ガングリオンではないかと思うしこりが指にあります。1年ほど前に気がついたのですが、ちょうど米粒のような大きさと形で、指の皮膚のすぐ下にあります。ただ気になるのは、指の関節部分にできるガングリオンは、通常指の背側、つまり爪のある側にできるものなのですが、自分の指にあるは指の腹側です。左手薬指の第1間接のすぐ下にぽっこりできてます。痛みも痒みもなく、見た目もほとんどわかりません。ちょっと押すと滑るように動きます。いったい何なのでしょうね。医者に診せた方がいいでしょうけど、ついつい先延ばしにしてしまって。。。今度ちゃんと診察してもらうことにします。

で、このガングリオンのような良性の腫瘍は、いったい何のためにあるんでしょうか? コラーゲンは身体にいい成分なのに、こんなところに溜め込んでしまっては、正直もったいないという感じがします。でも、イザ必要なときのために、わざとこうやって貯蔵しているんでしょうか? 身体の仕組みは謎だらけです。

ちなみにガングリオンに似た、素人では見分けがつかないような腫瘍のようなものは、他にもたくさんあるそうです。ネットでいろいろ調べてみると、粉瘤とか粘液嚢腫などという難しい名前のものがありますが、自分の場合は場所や大きさなどからやはりガングリオンが一番怪しいと思っています。ま、痛みもないし、今のところ不都合もないので、あまり気にしすぎない方がいいんでしょうね。単なる瘤のようなものかも知れないし。