AGAR-AGAR

AGAR-AGAR ってご存知ですか?「アガアガ」って読みます。結構馴染みの深いものです。ちなみにこれは中国語を英語表記したものです。さて、何でしょう?

実はこれ、「寒天」なんです。日本ではダイスのように切ったものや粉状の寒天が一般的ですが、中国では春雨のように細く切ったものが一般的なようです。バンクーバーの中華マーケットで、このアガアガを手に入れました。

見た目はフ菓子のような感じで、触るとふわふわしてます。でも繊維が強いのか、手で千切るのはなかなかできません。試しにそのまま口に入れてみると、歯でもなかなか噛み切れないほどです。味は、プラスチックを舐めているようで、味気ないというか、はっきり言ってまずいです。ま、寒天ですからね。

昔、伊豆に行ったとき、原料の天草が海岸にたくさん干してあるのを見たことがあります。何でもこの天草、猫もまたいで通ると言われるほどまずいそうですね。だからプラスチックみたいな味がしたのかな。

このアガアガ、料理用ハサミで短く切り、料理に混ぜて使います。ご飯を炊くときに入れるには、切って混ぜておき、しばらく漬けておけば溶けてしまうそうです。今回は、最近ずっと品切れ状態でお預けを喰っていた好物の「フォー」がようやく手に入ったので、それに混ぜてみることにしました。

AGAR-AGAR_bag

AGAR-AGAR

AGAR-AGAR_in_the_soup

a quickr pickr post

中華系マーケットには、2種類のアガアガが売っていました。写真はその1つで、見た目がちゃんとしているので良さそうだと思って買ったものです。もう一つは、見るからに怪しい感じで、量が少ないのに値段は高い (買った方は1ドル49セント、買わなかった方は2ドル29セントでした)。どういう基準で値段をつけているのかなーと思ったのですが、いいでしょう。ちなみに2種類とも、最後の1個でした。次に買いたい時、これも売り切れていなければいいんですが。。。

袋を開けると、ふわふわの状態の、1本のひも状になったアガアガがぐるぐる巻かれています。これを手で千切ろうとしてもかなり難しいので、ハサミでちょきちょきします。そして例のフォーの上に載せてお湯をかけ、待つこと3分。さっきまでとは違い、まるで春雨のような感じになりました。お湯のおかげで、多少歯ごたえが残る程度に軟らかくなっています。

味はもともとないので、スープの味が少しついた感じ。これで健康的にフォーを増量していただくことができました。冷麺に入れるには先に湯がいておいた方がいいかも知れませんが、食欲の落ちたお昼や、ダイエット用の食事に使ってみると良さそうです。

それにしても、なんでこんな形で売っているんでしょうね?これが元々の形なのかなぁ。