ブラック・フライデー

先日『「明るい」ニュース』と題して、カナダで騒がれた隕石落下事件のことを書きましたが、今日その続報がありました。隕石のかけらが見つかったというものです。

何でも、Battle River 周辺、半径20キロの範囲で、これから数千個の隕石片が見つかるのではないかということです。ただ、今のところは小さな石ころ程度のものしか見つかっていないそうです。

当初、グレープフルーツほどの大きさではないかと言われていたのですが、どうやら合計10トン近い重さの隕石だったようです。かなり大きなものですね。こんなものが人工密集地に落下していたら第惨事になるところでした。

ただ、これはさらに大きな小惑星の一部だろうということなので、まだ近くに大きな塊があるのかも知れません。このニュース記事のコメントにもありますが、映画「アルマゲドン」のように、これが巨大隕石落下の前触れでないことを祈りたいですね。



閑話休題



カナダではなくアメリカでのことですが、 11月第4木曜日の感謝祭 (Thanksgiving Day) 翌日は「ブラック・フライデー」と呼ばれ、ホリデー・シーズン (というかホリデー・ショッピング) の開幕となります。つまり、今年は今日 (11月28日) がブラック・フライデーです。

ホリデー・シーズンはつまり、年末特価セール期間という意味で、この期間のセールをホワイト・セールとも呼びますね。ちなみにカナダの感謝祭はアメリカより早く10月の第2月曜日となっており、ブラック・フライデーもよそ事です。実際、今日のニュースでも、アメリカでの狂乱振りが何度も映し出されて、へぇ〜って感じで見てます。

さて、タイトルの「ブラック・フライデー」は見るからに縁起の悪そうな感じのする言葉ですが、実は皆がほくほく顔になる日です。このブラックは、黒字、つまり儲かる日という意味のブラックなんです。ただし、これは従来型小売店、つまり店舗を出しているお店のことを指します。

これに対して、オンライン・ショッピング業界で「ブラック・フライデー」に当たるのが、週明けの月曜日の「サイバー・マンデー」です。これも、オンライン小売業者の帳簿が黒字だらけになることから付いた言葉です。ただ、ブラック・フライデーよりは、かなり歴史の浅い言葉です (数年前から言われ始めた言葉で、名付け親は Shop.org というオンライン小売業界団体です)。

ブラック・フライデーの由来はよく知らないのですが、サイバー・マンデーは、感謝祭からの連休 (大抵は金曜日も勝手に休みにしてしまう) と安売りで財布の紐も気もゆるみっぱなしのアメリカ人が、そのまま月曜日に突入し、仕事もそっちのけでオンライン・ショッピングに勤しむことが由来のようです。ま、単なる「公に認められたサボり」のようなものですが、小売業界の命運がかかった日でもあり、アメリカ経済を左右するくらいの影響があるため、なかなか止めさせることができないようです。

いかにもアメリカっぽい話です。



一方のカナダは、特にこれといって何も変わったこともない、ただの金曜日と月曜日ですね。こちらのホワイト・セールは、10月のカナダ版感謝祭が終わった頃から、徐々にスタートする感じです。でも消費者はセールに敏感なので、ちょっと値下げがあるとすぐにレジには長い行列ができます。

先日もクリスマスカードを買うために3、4軒の店を回ったのですが、どの店もいつもは2〜3人しか並んでいないレジに10人以上が列をつくっていました。どうやら、カナダのホワイトセールはもう始まっているようです。

ただ今年は特に経済状態が悪いので、クリスマスの翌日のボクシング・デーまで買い控える人も多いでしょう。

さて、今年は何かいいものが買えるかなぁ。