世界でもっとも高い木の高さは登って確かめたらしい

朝日コムのニュースに、大阪の通天閣より約13メートル高い115.5メートルのアメリカ杉が確認されたという記事が出てました。少し前にも、これまでギネス・ブックに載っていた世界最高の木よりも高い木が何本か発見されたという記事が出ていたのですが、今回その中から世界で一番高い木の高さが確認されたということですね。

面白いのは、その高さをわざわざ登って調べたということ。結構原始的な方法なんですね。物の高さを測るには、三角測量を応用した方法が使われると思ったのですが。でもよく考えてみると、周りにはたくさんの大木やら植物がうっそうと生い茂っている訳で、三角測量が決して簡単にできる環境でないことは容易に想像できます。でも、他にも方法はないんでしょうか?

と、たまたま見つけた森林研究者の方のブログに、樹高を推定する方法が書かれていたので読んでみました。

それによると、現在では「超音波式距離計つき測高器」と「レーザー式距離計つき測高器」を使う方法があるようで、それぞれ長所と短所があるそうです。

レーザー式距離計つき測高器の場合、「平坦地であれば樹木の先端のみ計測できれば樹高を推定できる」そうです。つまり、地面が平らで樹木の根元の高さが測高器の位置と同じであればいいの (だと思うの) ですが、斜面や藪の中に生えている樹木の場合はあれこれ追加作業が必要で面倒だそうです。

また、超音波式距離計つき測高器の場合は、「水平距離で30m程度までであれば、かなり正確に樹高を推定することが可能」だそうです。レーザーよりも遮蔽物に強い超音波なので、藪があっても測定には問題なく、斜面などでも追加作業が不要なので楽だそうです。ただし、周囲がうるさかったり「水平距離で35mを超えると距離測定が困難になる」そうです。

となると、三角測量も、レーザーや超音波を使う方法でも、世界一高い木の高さを測るのは結構大変なんだなということが分かります。つまり、残された手は、実際に登ってみることしかないみたいですね。

森林学のことはよく分かりませんが、結構その世界も大変なんですね。機械操作が苦手なもので (でも何故かパソコンは得意で、車もマニュアルが好きですが)、森林学とか森林警備の仕事には向かないだろうなーって思いました。ま、心配する必要はまったくないのですが。